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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1472/2696

1472 校内三分の計編 132

 森の中から姿を表した別の新種には口がいっぱいあった。うん、なんというか、コイツラ自分たちの能力に応じて見た目に変化が起こるようだ。ベースの形はそう代わりはない。


 なかなかの巨体に頭があって、もふもふしてそうな胴体、そして足は最初に見たやつ同様にぐにゃっと曲がってる。どうやらコイツラのベース的に、スピードはあるみたいだ。


 僕が最初に出会ったあの個体がスピードに特化してたわけではないみたい。なら一体最初にあった奴は、一体何に特化してたのか……他の個体を見ると自ずと分かる。変な触手を持ってるやつ以外にはどうやらこの新種には腕と言うものはない。そして今森から出てきた奴は目もなけれは耳もなく、ただ全部の至る箇所に口があって赤い舌がウネウネとしてる。


 なんかくちゃくちゃ聞こえるし、一番不気味なやつだろう。他にもいるのかもしれないが、コードだけ見えて、残りは森から出てくる様子はないから、姿までは確認できない。


 まあコードにしか見えてない僕がなんで奴らの見た目を判断できてるのかってのは、それなりのサンプルが集まったからだ。基準がわかれば、コードからでも差異を見つけるくらいは出来る。まあてか、触手の奴はコードだけしか見えてなくてもその形には見えるから、変化はわかりやすかったのもあるね。


 逆に口だらけの奴は見分け的に付きづらい訳だけど……余計なコードが至る所から出てたからそれもコードとしての変化ではわかりやすかった。


(最初に出会った奴は耳があったから、きっとあの耳に秘密が会ったんだろうな)


 この新種のパターン的にはそうなるだろう。ではあの口がいっぱいの奴は一体何を――


「くっ!」


 ――相変わらず速いな。全員デフォルトで速いからある意味厄介だ。僕はとりあえず防御に徹する事にする。なにせ何をしてくるかわからない。なら、一旦最初は様子を見る……だろう。


 でもあるこの口いっぱいの新種は別に何もしなかった。すれ違ったんだけど……それだけだった。


(なんだ?)


 目がないから、見えてない……とかか? そう思ってると、触手持ちの奴が更に攻撃を仕掛けてくる。


「さっきのう様にいかない!」


 とりあえず口の奴は僕を素通りして悪巧みしてる奴らの方へと行った。まあ彼奴等は僕が最初にぶつかった新種も相手にしてるが、数的にはまだまだ有利だし、あの口だらけの奴も相手にして貰おう。


 僕の相手はこの触手持ちの新種だ! 僕は風をあつめてフラングランに風の渦をまとわせ……


「なんだ? 風が……」


 風が集まらない。そう思ってると、なんかキャンキャンときこえる。それはフラングランの宝石にいる妖精たちだ。彼女たちが僕に伝えてくれる。


「呪われてるよ!」

「呪われてるぞ!」


 って。どういう事?

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