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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1471 校内三分の計編 131

 爆発が起こり、新種共巻き添えには出来た様にはみえた。けど、流石にあれで仕留めれた……なんて思ってる奴はここにはいない。なにせ相手は新種だ。そこらの雑魚ではない。まあ雑魚みたいな新種が居ないとも限らないけどさ、でも一回相手取った感じだと、あれは少なくとも手軽に狩れる様なモンスターではないと思う。


 そう思ってると、森から何かが出てくるのかわかった。月光を受けてキラリと光るそれを見た瞬間、僕は動いてた。腰からフラングランを抜き、迫ってくるそれにフラングランをぶつけて弾き落とす。けどそれは意思があるのか、軽く弾いた程度では落ちてくれないみたいだ。回転しながらも再びこちらに向かってくる。


(これって、さっき新種に放ってた槍……だよな?)


 乗っ取られた? でもあの爆発の中で? 一体どうしたんだ? そう思ってると、更に次々と森から出てきて、大量の槍が僕を素通りしていく。どうやら僕がさっき叩いた槍は僕に標的を定めてるみたいだが、他の大多数は違うみたいだ。まあ僕はそもそもはあの槍放ってないしね。


「皆さんそっちに槍が!」

「ふん、心配にはおよばない!!」

「ああ、こんなのもの!!」


 そう言ってあいつらも馬車から飛び降りてそれぞれの武器を構えて迎撃の態勢に移った。流石に自分達の放ったアイテムでやられる様な間抜けな事はしないらしい。


 今は頼りがいはあるけど……実際敵なんだよねあの人達。あんまり強いと困るんだけど……とりあえず今はこの大量の槍をどうにか――


「つっ!?」


 ――槍に気が回ってたら、さっき戦った新種と思わしき奴が目の前に迫ってた。そいつは僕に一撃を入れると、一気に他の人達のところへと向かった。とっさに防御はしたけど……空中だったせいもあり、僕はかなりふっとばされた。急いで風を集める……が、あいつは速い。流石に間に合わないか。

 自分たちでどうにかしてくれる事を祈ろう。たぶん速攻でやられるなんて事はないだろう。あの速さについて行けるかはわからないけど……


(なんだ?)


 なんか背中がゾクッとした後ろを向くと、地面に何かいる。あれも……新種か? 大体の見た目はなんか似てる。でもこいつには腕がある。四本の触手の様な腕だ。それが鞭の様にしなって僕目掛けて襲ってくる。


「こなくそ!!」


 僕は向かってくる触手にフラングランをぶつける。勿論切るつもりでやった。けど……


「なに!?」


 なんかぶつかった瞬間、ぬるっと全てっ切れなかった。更に刀身を滑るようにして僕の体まで向かってきて良いヒットをもらった。HPが減る。まあだけど、流石に一撃や二撃でなくなる程のものじゃない。


(冷静に対処すれば……)


 すると更に森から何か出てきた。おいおい、新種共が反撃を始めたぞ。やばくないこれ?

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