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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1470 校内三分の計編 130

新種達が動く。素早く動いてたのに、一気にその動きが遅くなった。何か限界が来た? 一瞬そう思ったが、どうやらそうじゃない。どうやら新種達はワザと追尾する槍に追いつかれたらしい。そしてギリギリで避ける。

 どうやら新種の奴らは全員素早くはあるようだ。そのままやりとかをぶっ壊すのかと思ったが、どうやらそうじゃない。何やら槍を撫でるよゔな動きしてる。別に触れてるわけではないようだけど……でも実際今の動きが出来るなら、槍を掴むことだって容易そうだった。


 じゃあ一体何をやったのか……それはすぐに分かった。


「なに!? どういう事だ!!」


 そうこっちの奴の一人が叫んだ。まあそう言いたくなるのもわかる。なにせ新種を追尾してた槍の一部が反転してこっちが放ってた槍とぶつかったんだ。つまりは……


(あの新種、こちらの槍の制御を奪ったのか?)


 いやあの槍が制御されてるかは知らないけど。ただロックオンした相手を当たるまで置い続ける……そんな仕様なら別にプレイヤーが制御してるわけではないしね。セラの聖典はあれは全部プレイヤー自身が操作する必要があるから、数が増える毎にその操作何度が跳ね上がって実質あれを使える奴はセラくらいしかいない。

 まあ一機くらいなら操れる人はたくさんいるだろう。それでも動きながらなんてのは一握りかもしれないけど。それを8つも同時に操るあいつがおかしいだけ。


 そして今槍は8つ以上ある。なんて立ってバシバシインベントリから鳥建てしては投げてたからね。あれを操るなんてのは不可能だろう。ならきっとあの槍が自動的に対象を追っている……って事になる。その設定をあの新種達は書き換えたとしか思えない。


 そういう能力……なんだよね? コードを書き換えるモンスターなわけじゃないよね? 何か強力な命令系統を叩き込めるとかそんなのか? 今はまだそこまで判断できない。


「ちっ、猪口才な! もっと数だすぞ!!」


 そう言って更に槍の数を増やしまくる。流石に決定打になりえないのでは? とか思ったけど――


(ん?)


 ――なんか微妙に別のコードが追加されてる槍がみえた。しかもかなりさり気なく。あれは……何かやる気だな。見させて貰おうじゃん。数十を超える槍が森の中を目標氏に向かって疾走する。そのスピードはかなりあるから、何本かは途中で木々にぶつかったりして手前で止まってる。

 流石に森の中であの数を放つのはちょっと失策くさい。でもそれでも最初よりもかなりの数の槍が新種達の前まで行ったはずだ。勿論新種たちもさっきと同じ様に槍を自分たちの方に取り込む素振りを見せる。


 でも流石にあれだけの数を相手には一つ一つ支配権を奪っていては間に合わないだろう。そう思ってると、新種たちを囲んでた槍の何本かが、当たる前に爆発した。どうやら彼らの仕込みはあの爆発だったみたいだ。確かに槍の直撃に警戒してたら、あれを避けるのは難しい。

 実際、新種達も避けられたみたいには見えなかったが……どうだ?

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