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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1468 校内三分の計編 128

「どうやらバレたらしい」

「バレたって新種にですか?」

「ああ、俺達は当てづっぽうで進んできたわけじゃないからな。進めば当然、奴がいる」


 姿は……僕には見えてるが、正直あれが新種なのか判断できない。だって……今の僕の視界はコード一色である。もしもこの状態であの新種を一回でも見てたら、多分区別できたと思う。なにせモンスターにだってコードに違いはあるしね。

 でも僕はこの状態では新種を見てない。だからよくわからない。それにここはまだ道沿いなんですけど……普通そういう新種とかはもっと深くに……まあ僕が襲われたのもレスティア近くの森の中だったけど……どうやらあの新種、自分から出張ってきてくれるやつらしい。


 少し勾配がある左右に森が広がる場所……このまま街道沿いに進めば、そのうち森から出るわけだけど……この新種がここを進み家にしてるとなれば、ここで止まって向かい撃つことになるんだろうか?


 そう思ってると、意外な事をこいつらは仕出した。


「うおら! 行くぞおおお!!」


 何をしだすかと思ったら、何やら皆さんインベントリから槍を取り出した。どれも同じデザインの三股の槍だ。別に三股意外はシンプルなやりに見た目だけなら思うだろう。でもコードまでも見えてる僕には、それに仕掛けがされてるのがわかる。

 どんな仕掛けかまではよくわからないが、新種に使うんだから、あの新種の情報を得て仕立てた武器だろうし、多分新種に対して絶大な力を発揮するんだろう。


 彼らはとりあえず槍を投げる。明らかに適当なところに投げてる。けど……


『ホーミングですか」


 まあそこそこ珍しくはあるけど、無いわけじゃない。でも素早い敵ってたいてい避けるけどね。新種も攻撃を察知したらしい。速度を上げてきた。それに……


「複数体居ますよ」

「見えるのか?」

「ええ……まあ」


 今の僕にはこの夜の闇とか関係ないからね。普通なら夜空の星あかりと魔法とかアイテムを使っての光源しか無いから、夜の森までも見るって不可能だろう。でも僕には出来る。同じ様なコードのモンスターが複数現れてるのが、僕には見えてる。そしてそれを察したの、槍は複数の場所へと散っていく。


 あれは新種だけに反応するように作られてるのか? でもどうやって? よくわからないが、とりあえず次々と槍を取り出しては投げて言ってる。どんだけ用意してるんだって思った。


(この槍は本当に新種に対して用意してたんだよね? 僕に対して……じゃないよね?)


 なんかそんな事を思ってしまう。だって用意良すぎない? 元々は僕を追ってきてたはずの奴らだよ? そいつらがこんなに新種に対しての用意をしてるっておかしい。

 元々は僕に向ける為の槍だったのではと邪推もするよ。だって僕が素早いって有名だしね。それを考えると、この槍、僕にとっても厄介だしね。槍に追われる新種を見て、なんかブルッと震える自分がいる。

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