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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1467 校内三分の計編 127

「そういえば、あの新種を追ってるんですよね? どうやって?」


 僕は気になる事を聞いてみた。いや、だってあの新種がどこに向かったとか、わかんなくない? あいつ僕には及ばなかったが、かなり早かったよ。はっきり言ってこの人達がきて、その場で色々とやってる間に、影も形もなくなってた。まあけど、この馬に迷いは無いように思える。真っ直ぐに進んでるし……ということは、何かあたりがあるんだろうとは思う。


「実は俺達はあいつを追ってたんだ。だから色々と情報も収集してる」

「なるほど、じゃああの新種がよく出るとか言われてるところに向かってる……とかですか?」


 それなら迷いが無いのも納得できる。まあ実際、その話し事態が怪しいがな。けど新種には誰しもが興味を持っておかしくないからね。情報収集くらいはやっててもおかしくないか。


「いや、そんな曖昧な目印じゃない。俺達は直接あの新種のところに向かってる」

「そんな事が?」


 出来るの? そう思ったら、ニカッとそいつは強面の顔で笑って教えてくれた。


「特別なスキルだ。いくつかのスキルの組み合わせで実現できる。対象の痕跡をたどる事が出来る様になる」

「なるほど、ありえそうなスキルですね」


 てか、それを使ってたどって来たのは僕だよね? 僕対象だろそのスキル。たまたま新種がいたからそういうことにしてるだけで、絶対にそのスキルを使って僕を見つけたんじゃないかこいつら? まあ結構派手に動いてはいたんだけど……でも森をあれだけ素早く移動してたから、普通なら、この暗さも相まって追いつくなんて不可能なはずだ。でもこいつらばやってこれた。それだけ正確に僕の位置を終えたということだ。つまり……そのスキルで追いかけてたのは僕ってことだろう。こわ……なんだそのスキル。なんか寒気がしたからこれからのためにも色々と質問をすることにする。


「そのスキルって、簡単に発動できるんですか?」

「まあ発動自体はそこまで難しくはないな。併用して使うスキルも初期から取れるものばかりだ」


 なんと危険な……まあ斥候とかを担う人たちには多分普通に必要なことなんだろうけど……こいつらモンスターにじゃなく、僕に使ってるし、悪用しようと思えば、スキルなんてどれでも悪用できる。今は新種を追ってあたかも正しい使い方をしてるように見せてるけど……僕はそのスキルで僕と接触してきたと確信してるよ。


「まあきちんと、対象の痕跡だとわかればそれだけを終えるからな。便利なもんだ」

「それは素晴らしいですね!」


 全然素晴らしくねー! いや、目的がある狩りにはとても素晴らしいと本当に思うよ。リアルなら、獲物を見つけるのが大変なわけだし……でもさ……それってストーカーし放題じゃん。いや、もしかしたら普通よ町中とかなら使えないとかの制限はありそう……それを別のスキルとの組み合わせで、コイツラは突破する術をみつけたのかも……むむむ……対策のしようがないぞ。いや、コードを使えば追われるのを防ぐくらいは出来る。

 でもそれって、明らかに僕がコイツラを疑ってると言ってるような物だ。できない。走行してる内に何やらガササと動く音が周囲で聞こえてきた。

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