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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1465 校内三分の計編 125

 とりあえず頭の痛みを我慢して、化け物に見えるプレイヤー達に適当な相槌を打ちつつ、フィールド駆ける。まあ駆けるって言っても、普通に走るだけだ。でも流石に一エリアと言っても、テア・レス・テレスのエリアの広さは関東まるっと含むくらい……と言われてる。ただ走って走破できるものじゃない。だからどうするのかと思ってたけど……何やら……うん、何やらがいた。今の僕にはそれが何か判断できないんだよね。なにせ全てコードになってるからね。

 いやコードが馬の形してるから馬だとは思う。けど……僕が知ってる馬よりもかなりでかいような? それに何やらガチャガチャとコードが乗ってるし……なんか普通じゃない。もしかしたらめっちゃかっこいい馬なのかもしれない。でもコードではそのかっこよさはわからない。まあコードでしか見えなくなってるから、夜の暗さとか全く関係なくなってるからそれはもしかしたらメリットかもしれないけど……本当にただの作り物の場所にいるって気しかしないよね。

 情緒って奴がまったくない。


「これは?」

「これは特殊方法で生み出した品種の馬なんだよ」

「特殊な方法? てかそんな馬を生みだすって品種改良でもしたって事ですか?」


 まあいい馬を掛け合わせるとか、リアルでもやってることだとは思う。それがLROで出来るかは実際知らない。でも……LROならできてもおかしくないのかも? 普通に農業とかしてる人はいる……と聞くし、なら馬とかもかけ合わせたりとかしてる人も居てもおかしくない。てかモンスターは消えるけど、この世界にはリアルには居ない生き物いっぱい出し、そういう生物に興味を持ってる人とかは多分いるよね。


「まあ似たようなものだよ。俺達プレイヤーはどこまでも強化出来るが、それは実はコイツラだって同じだってことだよ」

「へえー」


 なんか初めてコイツラの話しで感心した。なるほど……それは考えたことなかったからだ。だって馬とか結局足でしかなかったし。いや、勿論初めて馬とかに乗った時は感動したよ。けどやっぱり馬ってそこまで便利でもない。いままでのゲームでは馬は便利な乗り物としてでてきた。それこそどこで呼んでもやってきてくれる――そんな便利な物だ。どこかに乗り捨てても、呼べは再び破ってきてくれる。


 でもLROの馬は流石にそんな事はない。それに常につぶらなひとみで見てくるんだよ? 乗り捨てるなんて出来ないよね。だから本当に必要なときにしか使ってなかった。馬とかこの世界では貴重な移動手段で捨てたりなくしたりするとものすごくNPCからの評判悪くなるね。だから実際、育てるとかする人は本当にそれが大好きでって感じだろう。そしてこれだけの馬を作り出すとなると……それはもう大変で、買うなんてなるとそれこそ家を買うくらいの金が必要なんでは? 

 それを出したんだろうか? それかやっぱり後ろぐらい事を……まあとりあえず今はそれは聞かない。コイツラの目的を潰してから、悪事は一気に詳らかにしよう。僕はこの立派な馬の背に乗る……のかと思ったら、なんとでかい馬車だった。いや、でも馬車とも違うかも? 屋根ないし、けど、なんかコードでしか見えないが、豪華そう。豪華そうというのはなんかコードが複雑だからだ。それに色々と武装してる? チャリオットっていった方いいのかな? そんなのだと思う。とりあえず、それに乗り込む。でかい馬だけ会って、一頭でこの大きさと僕達全員が乗ったやつを引けるらしい。


 馬は一度大きく大地に響く様な声を出して鳴いた。そして力強く進み出す。

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