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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1458 校内三分の計編 118

「更に速く!」


 流石にこのままの状態ではまずい。新種と思われるモンスターは更にスピードを上げてきた。それにこいつも縦横無尽に動けるようだ。空中でも空気を蹴ってるのか? 僕と同じ様な事をしてるのかわからないが、せめて風帝武装にならないとまずい。最近は風帝武装になるのにも成れてきてるんだけど……このスピードで風を掴むのが難しい。なにせ僕達は普通のプレイヤーが驚愕する感じのスピードで動き回ってる。

 そうなると常に風って奴は感じるし、普通のプレイヤーならそこらかいくらでも得られるじゃん――なんて思うだろう。けど、他人の影響を受けた風ってのは自分の制御下に置きにくい。何よりも戦闘の影響を常に受けてる風ってなんかワチャワチャとしてて、僕の方に向いてくれないっていうかね。そういう特性がある。戦闘中でも、実際は常に動き回るってのは……まあ僕の場合はよくあるけど、相手もそうって言うのは……ね。いや普通にプレイヤーをどうしなら、もっと理性的っていうか、だから戦闘に影響される風も今よりも理性的っていうか、普段はもっと掴みやすい感じがする。


 でも今の相手はモンスターだ。あるのは僕を殺すというその殺意と衝動だけだ。まあ強いモンスター程、理性的だったりもするけど……こいつにはそんなのは感じない。でもそれでも……強くて速いから、その凶悪なまでの野性的本能が吹き荒れるように周囲に伝わってる。それが風にも影響してる。


(どうにか、一瞬でもコイツラの動きを止めないと、風帝武装どころじゃないな)


 僕は雷の宝石をちらっと見る。そんな強力な奴じゃなくていい。周囲に動きを阻害する程度の雷撃を――一瞬だったが、僕のその思いを宝石に宿る妖精は答える様に頷いてくれる。


(よし! ここ――ってん!??)


 僕が用意してた雷撃を放とうとした時、別の魔法が僕と新種の間を駆け抜ける。それは矢の様な形をしてた。けど、実態があるものじゃなくて、炎で出来た矢だ。それがいくつも僕と新種の間を通り抜ける。そしてそのまま消えるのか思ったら、空中でUターンしてきて新種を追いかける。まあホーミング機能がある矢なんてのはLROでは珍しくもない。だからだろう、別に新種も驚きはないようだ。奴はくっそ大きな声でその矢をかき消した。思わず僕は耳を塞ぐ。けど、続けざまに新種には攻撃が迫ってた。二人のプレイヤーが新種へと攻撃しようとしてる。でもその攻撃を空中でも簡単に奴は避けた。


 少なくとも三人プレイヤーが僕に加勢? してくれてる。これなら……と思ってると、いきなり分身しした方の新種が目くらましの様に光った。そして次に目を開けたら、新種はいなくなってた。なんて逃げ足が速いやつ。全然理性的じゃないと思ってたが、判断が速い。もしかして理性的だった? いや、野生の本能的な判断かも? やっぱり複数を相手にするってのはそれだけで、リスクが大きい。あの新種には僕に劣らない程のスピードがある。無理して戦う必要なんてないんだろう。それよりも……


「逃げたか。災難だったな君」

「いやー本当に危なかった。さっきのは多分最近目撃情報があった新種って奴だぜ」

「嵐が起きてると思ったて来てみたら……びっくりした」


 そう言って現れた三人……それに僕は見覚えある。それはあの僕とメリッサを嵌めたあの女と共謀してた奴らのメンバー……それに間違いない奴らだった。


(会長の言ったとおりだな)



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