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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1447 校内三分の計編 107

 上手くフラワーキャッスルにいるテア・レス・テレスの面々をやり過ごして 僕は一つの部屋の前へと来てた。てか……


「やっぱりフラワーキャッスルは色々とギミックがあるな」


 わかってたけどね。なにせテア・レス・テレスは頂点に位置するチームだ。そのチームの本拠地となってるこの城にはそれこそたくさんの秘密がある。いやあるって断言してるけど、僕のような部外者はほとんどそれを知らないわけだけどさ……一応僕も生徒会だし。ぎりテア・レス・テレスだと言いはったら通りそうな……まあいまは無理か。めっちゃ敵対してるしね。僕はここまでコードを見る目にして案内に沿って来たわけだけど……その仕込み……的なコードが反応してた。

 だからだけど、多分この部屋には普通に歩いてると来れないんじゃないか? なんか特定のルートをたどると現れる空間……みたいな感じだと思う。だってその証拠に周囲に人っ気一つなくなってるし、実を言うと空間が変わってるからか……本当なら夜のはずなのに、真っ赤な光が今、この廊下には差し込んでる。確かLROはリアルと時間が連動しちゃってそれをイジることはできなくなったはずだ。僕のせいだけど……普通のエリアなら、そんなの無視できるんだけど、LROと直接つながってるテア・レス・テレスのエリアはそうじゃない。そうじゃないはずなんだけど……なぜか外が真っ赤な夕暮れの時間帯になってる。


 足を踏み入れた瞬間にこうなったから、多分特定の空間部分が置き換わったとか? そこに迷い込んだみたいな感じなんだろう。コードの目で見ると奥に誰かいるのかまで見える。流石に詳細な情報は難しいが、人数は二人だとわかる。やっぱりローレのやつと会長だろう。ここで警戒してても始まらないし、てか多分会長のやつには僕がこの空間に入ってきた時点でわかるんじゃないだろうか?

 だってそのくらいの機能はきっとある。でも多分、こういうギミックってテア・レス・テレスでも相当上……多分生徒会メンバーくらいしか知らないのでは? 僕は扉に手をかける。すると次の瞬間には部屋の内部にいた。


(どういこうこと!?)


 びっくりだ。認識的には、僕は扉に触れただけだ。開けようという動作をしようとしたら、なんかすでに内部にいた。後ろを見ると、扉から五歩分くらい離れてる。どういうことだ? この僕の目でも何が起きたのか全くわからなかった。


「遅かったわね。待ちくたびれたわよ」

「スオウ、大変だったね」


 ローレのやつとやっぱり会長だ。ローレの奴には労いという心遣いが見て取れないからちょっとムッとする。会長はその分、ちゃんと気づいがみえる。まあこの状況をあえて受け入れてる負い目もあるんだろう。それを選択したのは僕だけど。


「それで、今一番接触したらヤバそうな二人が何してるんだ?」


 実際ヴァレル・ワンを盗んだことでチームそのものを標的にしようとする風潮もある。テア・レス・テレスがローレの「瀬戸内なんとか隊」に戦争を仕掛けるとかなんとか。瀬戸内なんとかのなんとかの部分は忘れた。チーム名なんて名乗らないからね。それにこいつにあってないんだよ。瀬戸内地獄絵図とかならまあ……イメージにビッタリなんだけどね。


「どっかのバカのせいでやばいから、色々と詰めてるのよ」

「そうだね。私達は敵じゃない。でも、真の敵をあぶり出すためには、そう思わせないとだから」


 そう僕と日鞠が決めたのもそれだ。わざわざ僕が悪くないと発表されてないのも、あの時、僕たちにヴァレル・ワンを渡したあの女……いやあの女が所属してるだろうチームを暴くため。そのためにも、ローレにも話を通しておくってことだろう。確かに大切なことだ。そもそも具体的な策は会長から聞いてないし。僕もとりあえず席に……とか思ったら、なんか僕の椅子ないんだけど? イジメかな? 

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