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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1446 校内三分の計編 106

 フラワーキャッスルの中にはそれなりに人が多い。てか普通にフラワーキャッスルは夜でも解放してるからね。フラワーキャッスルって名前の通り、夜でも花が咲き誇ってるし、夜にはこの綺麗な城はライティングもされる。そうなると、昼間には見せない別の絶景が見れるからね。夜の方が好きって奴も居るくらいだし、フラワーキャッスルに人が居ない時間なんてない。まあ流石に深夜か朝方には人は極端に少なくなると思うけど……でもそんな時間まで待てる訳ないしね。

 まあけど問題はない。なにせ皆さん、花や城に視界が言ってる。その端っこを通る位出来ない訳ない。それに城の内部……というか深い場所にいけば行くほどに、テア・レス・テレス関係者しかいなくなるしね。辛いのは最初だけだ。ベランダから侵入して、音もなく僕は走る。ここら辺はまだ観光範囲だから、前方の別の廊下からここに合流する所から数人のグループがやってくるのが、風によって事前にわかる。てかそっちのルートに入らないといけないし、どうあってもはちあう。けど僕はスピードを緩めたりはしない。僕は風を蹴って、上下逆転してひらりと天上を走る。フラワーキャッスルはキャッスルというだけあって、天上とか高い。だからすれ違いざまに頭とあまたがごっちんこするみたいな事故は起こりえない。


 それに僕は音は一切だしてないし、素早く正に風の様に走ってる。向こうが通路から出てきたタイミングで丁度よくこっちも通路に入る。このタイミングなら、上に視線が行ってる事もない。なにせ次の場所はどうなってるのか? という好奇心が上よりも、見えてない通路側に向くからだ。ちょっとだけ僕が風を操ってる事で風が肌を撫でるだろうが、そんなことを気にする意識が向くことはない。僕は難なく、その人達をやり過ごして、更に別のグループも素通りさせて貰った。そして『ここから関係者以外立ち入り禁止のロープが掛かってる場所を越える。


「ん?」


 よく考えたら、あのロープって飾りだったのではないだろうか? いや、リアルではロープとか使ってそれを示すしかないし、物理的に侵入を防ぐ手段なんて、それこそ有刺鉄線でも春しかないが、そんなのしたら景観が台無しだ。でもここLROには物理的に侵入者を阻む手段がある。それは結界や障壁と呼ばれる魔法だ。つまり……普段ならこのロープはただの飾りなのは変わらないが、実はちゃんと障壁とかは張ってある……と聞いた事がある。


 なのに今、その感じはなかった。それに普通は警報とかも鳴るんでは? でもその気配もない。やっぱりこのフラワーキャッスルのシステムに介入してる誰かがいる。十中八九会長だと思うけどさ。てか完璧にこっちの侵入ルートを把握されてる? てかみられてる? わかんないけど、とりあえずさっさといくか。ここから先は観光してる奴らはいないし、そうそう誰かに会うこともないだろうからちゃちゃっと進む。


「これって……」


 それになんか道しるべ? みたいなのがあった。それも僕にしか気付かれない仕様の奴だ。何故かってそれはコードを見る事が出来ないと、見えない様な矢印が城に付いてる。これは確定だね。僕以外にコードをいじれるのは会長だけだ。ちょっと安心感出てきた。

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