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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1445 校内三分の計編 105

 目的地はわかってる。なのでわざわざ玄関から入るなんて事はしなくていい。まあそもそも僕の事を今のテア・レス・テレスが入れるとは思えないけどね。なにせ奴らに取っては僕は敵だからね。生徒会の連中とかは直ぐに会長が反対声明でも出すと思ってた様だけど、それがないから僕が会長から見捨てられたって思ってる奴も居るみたい。まあけど、流石にもっと僕や会長の事を知ってる奴らはそんな事おもって無いけどね。

 でもそもそも僕と会長の関係が煙たかった連中ほど、そこら辺で煽ってきてた。まあLROでは僕達の関係の事、知ってる奴の方が少ないが、何故か仲が良いっていうか関わりがあるみたい認識があって、それをうとんでた連中もいるだろうからね。この気に僕を排除しようとしてるテア・レス・テレスの内部組織みたいなのが良そうなんだよね。どこでもそうなんだけど、日鞠の奴は信者を作りやすいんだ。なにせあいつはハイスペックだからね。

 まあ実際、ただハイスペックなら、そんな事は無いと思う。だって大体の天才ってまずは理解される事がそうそう無いじゃん。なにせ世の中の大半は凡人だ。凡人には天才の事は理解できない。だからこそ、天才とかは孤独になりやすい。でもそこら辺、日鞠の奴は僕達のような凡人にも寄り添うからね。だからこそ、あいつは天才だけど孤独になんてなりようがない。そして接した奴らは自分たちとの違いと、それなのに慈悲みたいなのを与えてる様に見える日鞠に傾倒する。


 あら不思議、信者のできあがりである。これの質悪い所は、日鞠には何も落ち度がないことだ。寧ろ良い事しかやってない。それに別に普段からそいつらが問題を起こすかって言ったらそうじゃない。でもくすべるんだよね。憧れや羨望って奴は。そしてその信仰の対象が特定の誰かを特別視してたら、表面上はなんともなくても、黒い物はたまってく物で……こういう時、それが表にでてくる。何回も経験してるから知ってる。

 だって学校でもまさにそれで嫌われてるし。


「よっと」


 僕はフラワーキャッスルのベランダへと降り立った。窓に面した部屋なら、窓を開けてくれててたら、空から侵入するんだけどね。でもどうやら奥まった部屋だから窓はないんだよね。これがローレからのメッセージじゃなかったら、罠を疑う所だな……


「いや、僕がメッセージやりとり出来る中では一番信用成らない奴だけど……」


 よく考えたらそうだった。まあけど、今はまだ僕の事を切り捨てるか? いや、僕が切り捨てようとしてたらか、先手を打たれた可能性は実はある。僕の事をテア・レス・テレスの過激派に売り渡したとかね。あいつなら案外やってもおかしくはない。だって僕とメリッサの奴がいると、テア・レス・テレスと全面戦争的な雰囲気になるしね。今は僕個人とかが攻撃の対象だけど、チームに飛び火してもおかしくはないし。とりあえず内部に人の気配が無いかを風で確認して、中へと入る。鍵も風で解錠した。想像以上に風は便利だ。


(まあけど、僕を売り渡すのなら、一度僕を追い払った意味わからないしな……)


 まあ一応ローレの罠って線も一応頭に入れつつ、僕は目的の部屋へと向かう。

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