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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1444 校内三分の計編 104

 邪魔者に遭遇しないように、僕は夜の森の木々を渡る。まあけど、レスティアまで森が続いてる訳はない。でも……


「風帝武装」


 出し惜しみなんてせずに、僕は風帝武装を纏った。森の終わりの木の上から飛んで、風帝武装で空の風を掴んで地面につかずにレスティアへと舞い戻る事にした。これなら、まあ見つかって魔法が飛んできても、範囲系の魔法くらいじゃないと避けられない……なんて事はない。雷帝の方が直線的には早いんだけどね。でも雷帝武装はそこまで長く出来ないし、なにせ雷帝武装は派手だ。こんな暗い場所ではどう考えても、逆に目立つ。まあ風帝武装も色が付いた風を纏う事になるんだけどね。


 でもこっちは薄い黄緑っぽい色だから、そこまで目立つって訳ではない。雷帝武装は本当に光を纏ってる感じになるからね。あれはもう絶対に目を引く。だからやっぱり慣れてる風帝武装が一番だ。門なんて無視して僕はレスティアの街へと戻ってきた。実際、こういう事、出来るのは別に僕だけではないとは思う。スキルは違っても同じように、空から侵入なんて悪い奴は思いつくような? 気はするし……ってなると、実は警戒する様子とかないけど、セキュリティ的にテア・レス・テレスはわかってるんじゃ? ってちょっと怖い。


 だって会長の奴はそういう対策を怠らないと思うんだよ。あいつは想像できる事は大体対処してるものだ。だから不安だけど、ぱっと見、下を見ても、制服を着てるテア・レス・テレスの奴らが何人か確認できるが、変な動きはない。警戒してるのはわかるけど……あれは僕に対して……じゃないよね? 空中で風に乗って僕はフラワーキャッスルを見下ろす所に着てる。うん……めっちゃ居るな……ただ見るだけでもテア・レス・テレスがかなり集まってるのは……やっぱり僕がまだ諦めてない……とか思ってる? いや、普通に僕とメリッサの奴に盗まれたって事になってるから警備の奴らを増やしたとか? 

 実際、昨日ヴァレル・ワンが格納されてた小屋みたいな所に沢山の人たちがいるしね。まあテア・レス・テレスもこれでちょっとは気を引き締める事が出来たのかも知れ無い。なにせテア・レス・テレスは不動の一位を確立してしまった。なので自分たちに何かしてくる奴らなんていないだろうって油断は確かにあったと思う。だからこそ……敵の侵入を許したというか……そもそもテア・レス・テレスは来る物は拒まずだから敵はいっぱい侵入してるとは思うけど、行動に移すような組織があるとは考えてなかったんだと思う。

 なにせテア・レス・テレスは絶対王者。それに喧嘩を売るっていうのは普通に考えると自殺行為そのもの。まあだからこそ、僕とかが上手く使われたんだけど……


「でも、ただで終わる思うなよ」


 僕はとりあえずフラワーキャッスルの人達を把握する事にする。どうやるかって? そんなの簡単……僕は風を掴むだけ。そして吹かせるだけだ。別に、女子のスカートをめくたっりしないよ? そもそも上に居るから見えないし……そこまでガキじゃない。それにそこまでする必要は無い。ただ、撫でる様なちょっとふわっとした様な風が吹くだけで、僕はそれらの事を風から受け取る事ができる。そうやって情報を集めて、ローレから受け取ったメッセージにあったこの城の3Dモデリングで目的地までの最短距離を考える。


「後は……タイミングか……」


 バレなく行く自身はある。多分会長が一緒にいるなら、城のセキュリティ的な物も、僕に不利な物は切ってるんじゃいだろうか? 今でも僕がバレてなさそうなのは、その為だと思うし。タイミングを取りながら僕はその時を待つ。

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