表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1441/2696

1441 校内三分の計編 101

 道中、石を避けながら来たから案外時間が掛かった。その内魔法とかも実は飛んで来たし。狙った物じゃなかったけど……絶対に悪意があったね。とりあえずフラワーキャッスルの前についた訳だけど……


「よく顔を出せたわね……」


 そんな事をテア・レス・テレスの女の子に言われた。しかも普通に抜刀されつつね。今すぐにでも僕を倒そうとしてるのか、冗談でないのがわかる。


(この人達まで、情報が言ってない? 待ってれば、通してくれる……よな?)


 これ以上騒ぎを起こすのもなんだし、僕は大人しくしておく。一応、呼ばれたから……とか行ってみた。でも信じてくれたのかわからない。一応確認してくれてるらしいけど。話しを聞かずに襲ってくるような奴がここの担当じゃなくてよかった。運がいい。多分有無を言わさずに追い出そうとする奴も居ると思うんだ。ちゃんと話しを聞いてくれる人で良かった。どうせここに居るような人は下っ端だろうし、上の人が通せって言えば、通さざるえないだろう。

 せっかくゲームやってるのに、そういう上とか下とか、リアル的な上下関係を持ち込むのって大きなチームの弊害だよね。まあめっちゃ多い人達をまとめるんだし、どうあっても上下関係って奴は自然と作られていく物だし……仕方ないんだけどね。友達だけでやれたら……とか思うけど、結局人数が多い方が有利……とかに成っちゃってるし無理だろうけど。とりあえずなんかめっちゃ周囲に人も集まって、めっちゃ罵声を浴びせてくるプレイヤーの奴らはなんなの? 暇なの? さっきから――


「何しに来やがったー」「出てけー」「近寄るな」「汚らわしい」「相応しくない」「どんな面の厚さしてるんだ」「盗人が」


 ――とか散々な罵声を浴びせられてる。ほんとお前等、僕じゃなかったら泣いてるぞ。なんでただ昨日盗んだ物を返却したチームの本拠地に来た程度でここまで言われなきゃいけないの? まあ客観的に見たら、確かに面の厚さはどんだけだよってのはわかるけどね。お前等無関係じゃん。どうせ妬みだろ。僕がさっさと完成品のヴァレル・ワンを乗り回したのが羨ましいんだろう。全くもっと心を広く持って欲しい物だ。

 まあどれだけ汚い言葉をぶつけられたって、僕に響く事はない。なにせ赤の他人の言葉なんて心の奥の所までは響かないからだ。だから僕は沢山の人たちに罵声を浴びせられても、ただ突っ立ってる事が出来る。静かにね。そんな罵声のシャワーを浴びてると、何やらテア・レス・テレスの面々が耳打ちしてる。どうやら結果が帰ってきたらしい。てかわざわざ中に入る必要なくない? だってチームならそれこそチームチャットとか有るでしょ。まあそれも立場でどこまでの立場の奴に直接物言える……とか決まってるのかもしれないけど。

 僕は使った事無いからわからないけどね。だってローレの奴のチームに入ってるが、そんなの使った事……あったっけ? 何度か一緒にエリア攻略するときにあったような……でも事前の打ち合わせとかしないしな。なにせ行き成り呼び出されて、放り投げられてそこに行くだけ……そして面つき会わせての会話ばっかりだったもん。よくよく考えたら、それで良く勝ててた。まあ僕以外はちゃんと連係とってるし、情報だってちゃんと共有してるようだったけど。

 

 つまりは何を言いたいのかというと、さっさと通してほしい。見世物じゃないし。


「帰れ! 貴様を待ってる人などここには居ない!」

「はい?」


 何この子は言ってるの? とマジ思った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ