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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1429 校内三分の計編 89

 胴着で教室に乱入してきた上級生に連れられて、僕は道場に来てた。学校内にある柔道部とか空手部とかが使ってる所だ。僕には縁なんてないんだけど……


「おい、来やがったぞ」

「獲物だ、キャハハ」

「あの顔面、前からぐっちゃぐっちゃにしたかったんだ」


 おい、ここは本当に僕が知ってる学校の中か? やべぇ奴らいるじゃん。確かにこの学校、元はそんな偏差値高くもなく、進学校って訳でもなかったから、三年には確かにヤンキーみたいな人も居るとは聞いてた。でも普段は目立たない。なにせこの学校は変わってきてる。というか変わったし。彼等だってそれなりに普段は真面目にしてるんじゃないだろうか? 流石にここまでヤバそうな奴、校舎内で見たことないし……と言うことは……


(脅しか?)


 わざわざこの道場に集まってる奴らは、髪の毛怒髪天したり、リーゼントにしたり無駄になんかナイフ(刃が収納される奴オモチャ)を舐めたりしてる。胴着は腕の所破ってるのか、切ったのか……なんかギザギザしてる。それに反して、道場内は綺麗だ。まあ一応あいつらがいるところは荷物を散乱させたりして、汚してるけどさ……道場内は他の所は普通にホコリ一つ無い。手入れが行き届いてるのがわかる。絶対に無理にやってるでしょ。胴着もなんかやけに小さく見えるんだよね。

 多分、もう着れなくなったのを加工したんじゃないだろうか? 見えすぎてしまうってのも問題だよね。この人達が怖く見えない。いや、本気で脅しにきてるのはわかるけどね。ここに集まってるのは結構いる。柔道部と空手部が集まってるのだろうか? 


「お前は、やってはいけないことをした!」


 なんかデカい先輩がその声量を抑えずに声を発する。だからこっちが耳を押さえる。周りの奴らもそうだそうだ! といってるから五月蠅い。先生でも来てくれれば良いんだけど……多分無理だよね。こんな事をしでかすって事は多分、色々と準備してると思う。この人達、こう見えて偏差値あげてるだろうし。ただの脳筋ではないはずだ。三年生……というか上級生の方が重点的に日鞠は授業開いてるしな。


 なにせ結果って奴は先輩達から出てくるんからね。なので必然、先に受験がある先輩達をより多く相手にするんだよね。なので彼等も日鞠の影響を受けてる筈。というか、上級生はあまねく日鞠派だよね。クリスも摂理も同級生とかには知られてるけど上級生となるとね……まあどっちも学校で1・2を争う美女だから知らないって訳はないだろうが、上級生と交流を持つのは案外大変だ。それこそ、部活でもやってないとね。でもクリスも摂理もそんなのはやってない。

 まあクリスはそれでも交流ありそうだけど、摂理はその影響力は上級生にはほとんどないだろう。


「なんの事ですか?」

「しらばっくれてもダメだ。お前は犯罪を犯しただろう! 例えそれがゲームだって、会長に泥を塗るような行為! 許せる物ではない!! これまでは貴様に会長がご執心でも我慢できた。だが! 貴様が犯罪を犯す様なクズなら話しは別だ!!」


 なんか僕はクズらしい。まあ今は反論出来ないけどね。ゲームじゃんって言いたいが、更に火に油注ぎそうだしね。ここはお口にチャックしとこう。


「俺がその腐った性根、たたき直してやる」


 そう言って構えを取るデカい先輩。これはやるしかない? まあ避けるくらいは出来るだろう。なので僕は避ける事に徹する事にする。

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