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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1425/2708

1425 校内三分の計編 85

 リーフィアを頭から取ってベッドの上に置いておく。そして立ち上がって伸びをする。


「ううーん!!」


 伸ばしたまま、左右に体を振るう。時間を確認すると、十一時くらいだった。まあまだこんな物かって感じだね。LROをやってると、普通に零時回るし。まあ流石に今日はこれからもう一度……なんてヤル気はない。多分荒れてるだろうしね。


 スマホを取ってLROのスレを確認する。大体こう言うのって、活溌なスレが上に来るわけだけど……


「うぁあ……」


 思わずそんな声が出る。なるほど……数とは戦力とはよく言った物だと思った。なにせトップテンの内にあるスレのタイトル――テア・レス・テレス関連だよ。


『テア・レス・テレスに喧嘩売った奴がいた』

『ヴァレル・ワンが盗まれた』

『テア・レス・テレス四苦八苦』

『最大チームに喧嘩売ってる奴がいる』


 とまあ、盛り上がってる。まあ最近はちょっと落ち着いてた感じだからね。ちょくちょくとイベントみたいな事はやってるが、流石にこの前のテア・レス・テレス対上位連合のチームバトルがめっちゃ盛り上がったからね。期間も長かったし。


 だから皆何かに飢えてたのかもしれない。そこに投下されたこれだ。いやいや、当事者だから人ごとでは居られないんだけどね。ちょっとスレをひらいて見てみると、僕とメリッサの画像が普通に出回ってた。おい……肖像権……と言いかけたけど、メリッサの奴は問題ないのか……というか普通、LROの外見はリアルとは違うんだよね。僕は忘れかける訳だけど……リアルと同じ容姿のプレイヤーなんて僕とセツリくらいだろう。

 まあ容姿は自由自在にいじれるからね。本当にめちゃくちゃ自分が大好きな奴なら、自分と同じ容姿にしてプレイしてる奴がいるかもしれない。まあそんなのわかんないんだけど……スレの中はなかなかに盛り上がってる。普通に数秒間に次々とスレが進んで行くから、活溌なのだろう。


 僕は必要な時にしかこういう所って覗かないだよね。秋徒の奴はよく覗いてるみたいだけど……いや、本人がコメントするのもね……そもそもどういう気持ちでやればいいのかよくわからない。眺めてるだけで良いかなって。


 好き勝手なコメントが流れていく。悪意があったり、善意? かそれかタダの興味なのか、面白がってたり……色々だ。意味も無く、スレを眺めてると、パッと向かいの家の二階の明かりが付いた。間違える訳がない。あそこは日鞠の部屋だからな。僕はベランダに出た。夜でももう寒くない。てかそろそろ蒸し暑くなってくる時期だ。夏が近い……そんな匂いがする。


 手を伸ばせば届く距離……なんて事はない。なにせどっちも一軒家だし、庭もあるからな。携帯がないときとか、ここからオモチャの矢とかでいってた訳だけど……まあ今はそんな事をする必要はない。スマホで日鞠の奴にメッセージを送る。するとカラカラとそんな音を立てて、直ぐに日鞠もベランダに出てきた。お風呂上がりなのか、パジャマにいつもしてる三つ編みが長いストレートのままで、夏の匂いが混じる風になびいてる。


 決してエロいランジェリーとかじゃなく、ダボッとした普通のパジャマなんだけど……僕的にはなんか普通にドキッてした。

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