表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1424/2696

1424 校内三分の計編 84

 死んじゃった僕達だけど、復活は簡単だ。でも流石にレスティアに復活するのは……ね。ヤバいと思う。まあ普通は一番最後に死んだところか、その場所に一番近い門の所に復活する。門はこの場合は外に行く門とかじゃないよ。エリア間の門だ。


 僕もメリッサも門の方で復活した。その瞬間、僕達は顔を見合わせた。なにせ向こうも……というか見てたプレイヤーの皆さんもわかってたと思うし。なので一斉に視線がね。でも大丈夫、門は後ろである。僕とメリッサは視線をぶつけて頷くと、速攻で門へと飛び入った。


「全く、誰も彼も殺気出し過ぎだろ」


 完全にレスティアでは僕は犯罪者扱いだな。まあ僕だけじゃなくメリッサもだが……でももしかしたらレスティアだけじゃないかも。LRO全土に広がるのも時間の問題かも。なにせプレイヤーは少なくなったといっても、LROで冒険してる人達はいるしね。スキルを得るにはクエストをやらないといけないのもあるわけだし……LROは完全に固定されてるスキルの方が少ないし、ちょくちょくとでもエリアバトルだけじゃなく、LROを探報してた方がいいってのが最近の風潮だしね。


 そうなると、きっとそれぞれの国のNPCとかにも僕達の話が……まあけど別の国の出来事とか……ね。そんな気にしない物だろう。


「いやいや、そもそもが日鞠が間に入ってくれれば、誤解だって直ぐに溶ける筈だし……うん、心配する事無いな」


 僕は自分の何もないエリアでそう結論づける。いちおう僕はローレのチームに入ってる。チームになるとエリアを統合する事が出来る。まずはそれでそれなりの広さとかにしたりとかする物だし、そうした方が、皆でエリアを共有して構築する事が出来る様になる。

 

でもあくまでそれは任意である。なので僕はローレのあの瀬戸内に自分のエリアを統合なんてしてない。それにローレはこの前のエリアバトルで得たエリアをまた別の感じに開拓してるらしいし……その時に「あとちょっとエリア欲しいな~」とかこっち見ながらちょこちょこ言ってたが、無視してた。


 そもそもあいつが本当に必要だと思ってるなら、多分普通に強制してくるし、まだ意見を募ってる段階なら無視ししても平気だ。まあ実際、何も使って無いし、統合しても良かったけど、ここはこの何もない感じが良いんだ。ちっさい掘っ立て小屋と木が一本、そして小さな小川。その範囲にだけ土と草がある。そんな感じ。本当に静かな場所。なにせここには僕しかいないし、僕しかいることはない。


『こちらでローレ様には報告しておきます』


 そんなメリッサからのメッセージが届いた。ありがたい。今ローレに会ったら何言われるか分かった物じゃない。とりあえず僕がやれる事は……


「日鞠に会う約束しておこうかな……なんか変な感じだな」


 ちょっと前まではこんな風に会う前に一段階踏む必要は無かった。でも……今は僕達はすれ違う……とは違うけど、普通に一日会わない時もある。だからね。必要だ。とりあえずリアルに戻って日鞠の部屋でも確認してみるかな……と思って僕はログアウトした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ