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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1422 校内三分の計編 82

「ふざけるな!!」


 そんなテア・レス・テレスの一人の言葉に周囲の人達も『そうだ! そうだ!!』と続く。アレは全員テア・レス・テレスの奴らなのだろうか? 団服が行き渡ってないからよくわからない。てかもう服じゃなく、ブローチとかにした方が良いのでは? なにせ服だと気分変えたい時だっあるしね。そもにそもそもが全員に同じ服を着せるなんて不可能だろう。

 そのくらい日鞠なら考えてなかったとは思えない。まあ多分、別に見せつける必要なんてないって考えなのかもしれ無いが。今もちょっとあのテア・レス・テレスの団服を着てる奴は一目置かれる感じになっちゃって勘違いしてる奴がいるからね。


 この目の前のプリプリ怒ってる奴とかそうだ。何をプリプリと怒ってるのかわからないから、まずは理由を言って欲しいよね。


「えっと何を怒ってるのでしょう?」


 そんな事を訪ねてる間にも、何故か皆さん、僕達を囲みだしてる。しかも……しかもだよ。なんと全員武器を持ってる。背負ってるとか鞘に入れてるとかじゃない。皆その手に武器を持ってるんだ。つまりは戦闘態勢って事だ。一応ここはレスティアの外だし、存分にPKは出来ると思う。思うけど、こんな街の目の前でやる気なのだろうか? てか皆さんの雰囲気からはやる気なのをビンビン感じる。


「なんかおかしくないか?」

「そうね……」


 雰囲気がおかしな事を僕はメリッサに問いかける。でもまあこいつだって何が起こってるのかわかってないから意味は無い。一応こいつも武器に手を伸ばしてる。腰に備え付けてる短い杖。多分メリッサは後衛タイプだろう。僕は勿論両の腰にフラングランを……しまったヴァレル・ワンのコクピットは狭いからインベントリにしまってた。いや取り出すのは一瞬だけどさ……ジャスチャーキーを設定してるし。でもここでこれ見よがしに取り出すのはどうだろうか? 刺激しそうだね。とりあえず向こうの言い分を待とう。


「何……だと? 技技を戦利品を見せびらかしにきて何を怒ってるか……だと!! 貴様等は、そこのヴァレル・ワンをフラワーキャッスルから盗んだ大罪人だろうが!!」

「ええええええ!?」


 僕、ビックリ。でもなんかメリッサの奴は顎を触って考えてる。そして一言「はめられたわね」――と言った。はめられたってなんだよ? と、とりあえずまずは誤解を解かないと。


「待ってください! 僕達はちょっと借りただけです!」

「借りただと!? 登録者本人しか動かせない筈のヴァレル・ワンに乗っておいてそれをいうか!!」

「うぐ……」


 それはちょっとズキッ来た。確かにそれはまあ問題があるのはわかる。泥棒のやり方やってるし……でも言い分はある。


「僕達はテア・レス・テレスの人に貸して貰ったんです。紫色の髪のとても綺麗な女性で胸元がエロかったです!」

「きさまあああ! 馬鹿にしてるのか!!」


 くっ、最後の胸元の部分はいらなかったか。特徴だったからあげたんだが。


「そもそも盗んだのなら、こんな堂々と戻ってこないでしょう!」

「いや、貴様等の目的は既に達してるからな。あり得る事だ」

「目的?」


 こいつは何を言ってるんだ? 自分でもわからない目的とは一体……


「貴様等の目的は我らテア・レス・テレスに泥を塗ることだろう。だからこそわざわざ道をこれ見よがしに走行してきた。そして貴様等は我らにいうのだ『ほら、盗んだ物を返しに来たぞ』とな。これで我らテア・レス・テレスの信頼は地に落ちるだろう」


 ヤバいな……そんな事を僕達はしてたのか。てか今の僕の真似か? そんな意地悪い顔したことねーよ。

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