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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1420 校内三分の計編 80

 僕とメリッサはワープゲートみたいなのをくぐった先にあった、海岸でヴァレル・ワンを走らせてた。どこかわからないがどこまでも続く白い砂浜と、青い海岸線が続く場所だった。しかも緩やかにカーブはしてるが、ほぼ直線みたいな場所だ。


 スピード出すのにもってこいである。まあだからここに続いてたんだろうけどね。でもどうなんだろう? レスティアから続く大地にこんな場所があっただろうか? まあ全てのエリアに行ったことあるわけでもないし、そもそも関東圏くらいのエリアを持ってるテア・レス・テレスなら、こんな場所があってもおかしくはない。実際の関東にはこんなどこまでも伸びる白い海岸なんて無いんだけど、エリアは自由に作れるからね。

 でもそのエリアの自由度もどこまで今テア・レス・テレスにあるのかはわからないが。まあとりあえず、この場所をヴァレル・ワンでひたすら飛ばすのはものすごいストレス発散になるって事だ。


「うおおおおお、ひゃっほ~~~~~い!!」


 思わずそんな声を出すくらいにははしゃいじゃう。僕なら風を使えば普通に同じように出来る訳だけど、やっぱり前にヴァレル・ワンに乗ったときも思ったけど、今はあの時以上の確信がある。やっぱり違うんだよね。いや、自身だけで、空を飛ぶとかも勿論だけど、感動できる体験だ。だってリアルでは絶対に出来ないし。


 いや、その内出来る様になるかも知れ無いが、今は無理。それを出来るLROは素晴らしい訳で、実際今更自分が車的な移動手段を手に入れても……既に車よりも早く移動出来るわけだから……っておもってた。まあその思いを前の試乗で払拭してくれた訳だけど、なにせ、前の試乗は短かった。それにおっかなびっくりだったしね。


 自分の体はそれこそ、自由自在じゃん。でも体の外部を操るとなったら、そうはいかない。でもなんだか二回目ともなると慣れも出てくるのか、かなりスムーズに操作できる。ギアチェンジだってかなり慣れてきた。メリッサが戸惑って加速がままなってないのを尻目に、僕は砂を巻き上げながら、グングンとスピードが上がるのがわかる。


 風がとても激しく当たってくる。左手をハンドルに、右手をギアに添えて、アクセルは全開に踏みしめる。メーターで見ると、直線をずっと加速してきたからか、既に300キロを超えている。普通この速度なら、ヘルメット絶対に必要というかそもそもが目なんか開けてられないと思う。

 いくらLROといっても流石にヘルメットか目を保護するゴーグル的な物が必要な気がするね。僕は今、風を操作してるから目がめっちゃ乾燥する……なんて事態にはなってない。けど、これって風系のスキルか、それか別のスキルの応用でないと目を開けてなんて居られないだろう。


 僕達は夜の海岸線を思いっきり走り回ってから帰ろうとおもった。楽しくて時間を忘れてたからか、最後の方にはメリッサもかなりヴァレル・ワンを乗りこなしてた。


「あれ? ゲートは?」

「流石に長く居すぎて消えたんじゃない?」


 まあ確かに。数時間はここで走り回ってたしな……よく考えたらあの紫髪の人に連絡できない。ゲートをもう一度開いて貰う子とは無理だ。そうなると地力で帰還するしかないよ……


「いいじゃない。ヴァレル・ワンがあるんだし」


 そう言って機体をぺしぺしとするメリッサ。まあ確かに……でもここ……実はこのエリアの地図にも出てないんだよね。でも月とかはみえるし、多分テア・レス・テレスのエリアのどこかなのは間違いない。普通のエリアなら、それこそこの月とかも自由に出来るが……今見えてるこの月はLROの世界の月だ。ならここはLROと繋がったテア・レス・テレスのエリアだ。


「月や星で方角とかわかるよな?」

「そういう補助システム合ったわね」


 誰も使ってないようなシステムね。それを使って大体のレスティアの位置を推測して、そこを目指して僕とメリッサはヴァレル・ワンを発進させた。

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