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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1419 校内三分の計編 79

 僕は集中する。視界をコードにしてヴァレル・ワンを見る。生体認証の為に指を触れる部分。そこを集中して見て、更に奥へ奥へと視界を潜り込ませる。結構複雑だ。でもこれならやり方はわかるかも。様は生体認証を騙せばいい。これの所有者のデータがあれば良いんだけど……それは無理。ならこのヴァレル・ワン事態を騙すしかない。

 今は登録してる人のデータでしかこのヴァレル・ワンは起動しない。だからそれを変える。自分のデータでも起動する様にするんだ。でも自分のデータを残して置くとそれってモロバレだからね。だから問題はデータではない。ようは生体認証を騙せれば良いんだ。

 それをやれればいい。その為のプロセスを祝福でやらないとね。とりあえず生体認証に登録されてるプレイヤーのデータに自分のデータを上書きさせる。でもそれだけじゃダメだよね。多分どこかで更に認証してると思う。でもそこにデータを送ったら弾かれる訳だ。ならどうするか? 


 それはでも認証を通ったら、データ自体をどこかで送ったんじゃなく、サーバーとかでそのデータを照らし合わせてる感じじゃないだろうか? ただヴァレル・ワンを起動するだけでも、普通ではわからないけどここまでの手順を踏んでる。


 まあだから隙はある。複雑なのは複雑だからこそ安全だけど、危険だってある。単純なら、危険かもだけど、強固にはしやすいってことはもある。まあどっちもどっちだ。サーバーの方にはヴァレル・ワンが通したという結果だけを送って、そこでの認証はこれまでのデータを使う。


 自分のデータでとおる訳ないからね。それを見つけるのが……


「むむむ……」


 ……と大変だった。でも履歴ってのはどこかにまあある頻繫に履歴自体を消してる認証装置ってあるだろうけど、まあ繋がりが僕には見えるというかなんかだからどうにかなった。何せLROには数百万人以上のデータがあるからね。それを検索するみたいな技術はない。だからこれまでの繋がりみたいなのをたぐるのだ。


 奥に奥に行き、僕は自分の思わくを繋げる。そうしてそれらが全て繋がった瞬間。


 ブロロロ――


 とヴァレル・ワンが振動しだした。前にのったのはこんなエンジン音じゃなかったような? もっと音も甲高かったしね。でも今回のは尻に響く振動が特徴的だ。


「流石ですね」


 そんな事を紫髪の彼女は言ってくれる。そして教会には不思議な通路が出てきてた。それは教会の奥の方に続く渦の様な道だ。まあ普通にここからヴァレル・ワンが出てたら、めっちゃ目立つ。けどそんな話しは聞いた事がない。つまりはあのワープゲートみたいなのを使って外に出てたんじゃないだろうか? 


「ちょっとスオウ、こっちも起動してよ」


 メリッサの奴がそう言うから、メリッサがのってるヴァレル・ワンも起動する。


「では楽しんで来てください」


 そういう彼女にお礼を言って僕とメリッサはそのゲートをくぐった。まさか……あんなことになるとは思いもせずに……

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