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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1416 校内三分の計編 76

「お二人はヴァレル・ワンが手に入れば良いんですよね?」


 そんなシズクさんの言葉に僕とメリッサの奴は目を合わせる。シズクさんのその言葉をかみ砕いて一体どういう事なのか……言葉の真の意味を考えて……そして言葉の通りに受け取る事しかできない。一体どういうつもり? 他にこの言葉の受け取りようって……とりあえず僕達は頷いておく。

 

「ヴァレル・ワンは大人気ですからね。知ってますか? まだ手に完璧なヴァレル・ワンを手に入れたプレイヤーはいないんです。ここでお二人がヴァレル・ワンを手に入れたら、とても話題になりますよ」

「まあ……それはそうだな」

「こいつは宣伝くらいにはきっと使えるわよ」


 おい、勝手に僕を推すなよ。なんかヴァレル・ワンが手に入る様な流れになってるが……そんな訳ないよね? そう思ってると、シズクさんはフラワーキャッスルの裏手を進んでいき、茨で覆われた一つの建物の前に来た。なんかここだけ雰囲気違うな。僕は視界をコードにして見てみる。


「セキュリティがしてあるな」

「流石ですね。でも大丈夫ですよ」


 そう言ってシズクさんは左手の甲を掲げる。すると彼女甲に浮かぶ紋章。それが反応して、コードを組み替えていく。なにそれ? なにそれ? なにそれ? おい、今のなんだよ。そう言う機能がある施設がある……のかもしれないが、ここってエリアの様で、LROに組み込まれてるからどこまでエリアの機能があるのか謎だよな。

 エリアには色々と便利機能や、罠がいっぱいある。だからこういう仕掛けだってあると思う。でもここはLROでもある。テア・レス・テレスのエリアはただ独立したエリアとは違う。

 だからエリアとしての機能がどこまであるかわからない。でも前に日鞠と話した時、レスティア……というか、テア・レス・テレスのエリアは色々とエリアとしての機能が制限されてると言っていた。それはきっとLROとつながる代償。


 なにせエリアのままなら、それこそ時間とか天候とかまでエリアは操れる。けどLROと繋がった事でそんな事は当然出来なくなってる。それ以外にも色々とやれない事はある。だから今のは、エリアの機能なのか、それとも、もっと別のLROに元からあった仕掛けなのか……それか、会長が作ったもの? なんかコードを弄った見たいな系先があるんだけど……そうだとしたら、あいつのコードへの理解がヤバい。


 いや、そもそも僕と日鞠では頭の出来が違うからな。僕が一を理解してる間にあいつは十を……いや、百くらい先に行くからな。今更だけど……はんぱない。


「今のは?」

「セキュリティです」


 いや、それはわかってる。その仕組み……いや、わかる訳ないか。コードが見えるのは僕と日鞠だけだ。覆っていた蔦が解かれると、そこには古びた協会みたいなのが……実際古びてる訳はないだろう。だってここ出来たの最近だし。ならそういう演出。僕達はそんな古びた……様に見える協会に入ってく。

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