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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1415 校内三分の計編 75

「さあ、こちらですよ」


 彼女の名前はシズクさんらしい。最近入ったのか、僕は見たことないんだけど……だってこんなエロい人、一度見たらわすれないでしょ。普通の高校生ならね。けど最近なら、まだ制服自体がないのでは? って気もする。まあ実際、テア・レス・テレスのメンバーは多すぎるから、僕が知らないやつなんて一杯だけど。何せ大手と呼ばれるチームはそれこそ数千から数万位は普通にいるものだ。


 それでもテア・レス・テレスは中核は生徒会メンバーが担ってる訳だし、問題なんて無いんだけど……彼女、シズクさんはフラワーキャッスルをめっちゃ堂々と歩いてる。後から入った人ほど、遠慮がちに成りそうな物だけど、彼女にはそんな様子はない。


「ちょっと、あの女大丈夫なの?」


 そんな風にメリッサが警戒してる。どうやら食べられそうになってシスクさんに警戒感が芽生えたようだ。いつだって誰かを弄んでそうな奴だが、自分が弄ばれるのは嫌らしい。


「僕もテア・レス・テレスのメンバー全員知ってる訳じゃないし……あの人の事しらないからなんとも。それよりも女のことは女の方が敏感ってきくけど? メリッサはそういう嗅覚鋭そうじゃん」


 性格悪いからな。性格悪いから、性格を悪い奴はわかるんじゃないか? 


「ふん、そうね。女の私からみても完璧に女してるわね。案外アレ、ネカマなんじゃない? 女の本能が危機を訴えてくるもの」

「適当言い過ぎだろ。それに彼女が男なら、危険なのか?」


 ちなみにネカマはリアルは男だけど、ネットでは女を演じてる人のことだ。一定数いるよね。LROにも勿論いる。まあLROはそれを推奨してはない。どんな影響があるか、まだわかってないからだ。精神は肉体に引っ張られるっていうし、女の姿で過ごしてると、その内本当に心まで女に成るって事があってもおかしくない。

 まあけど、最近はトランスジェンダーみたいな人達もいるわけで、そういう人達からしたら、LROは本当の自分に慣れる場所……だったりするかもね。

 まあはっきり言ってシズクさんは全然男にはみえないが……


「危険よ。女よりも女を演じれる男なんて危険に決まってる……」

「それってシズクさんが男って前提だけど、普通に女の人かも知れないぞ。それなら、完璧な女性? まあお前が危機感憶えるの納得だけど。いて」


 なんか脇腹つねられた。地味な事を。そもそも男なんていう可能性の方が低いだろ。お尻フリフリしてるよあの人。あんな歩き方しないだろ男は。彼女のお尻は大きくて歩リュームがある。勿論胸もあるから、まさにボン・キュ・ボンのスタイルである。脚も長いしね。


「完璧なんて居るわけないでしょ。もしも本当にそんなのが居たら、それは作られた存在に決まってる。だからあれは演じてるのよ。男であろうと、女であろうと。まあ私は男だと思うけど」


 やけにこだわるな。そんな事を想ってると、フラワーキャッスルの裏庭にきた。ここは更に花が咲き誇り、かなり広い。建物も他にいくつもある。シズクさんには会長に会いたい――とは伝えたが……それで案内してくれてるんだろうか? 普通に会長の奴にメッセージをおくった方が早いんだけど……でも実際会いたくもないんだよね。メリッサの無茶ぶりに日鞠を付き合わせたくないし。

 だからなあなあにしてたんだが……でもそこらへん、シズクさんにもわかってほしい。時々振り返る時に、風で声を届けてるが、反応はニコッと優しく笑うだけ。まあ向こうは僕と同じようなことは出来ないし、しかたないけどね。

 とりあえず今は彼女を信じるしかない。

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