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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1409 校内三分の計編 69

「なんか人多くないか?」

「知ってる? ヴァレル・ワンとかいう乗り物がテア・レス・テレスからお披露目されたって」

「知ってるけど……」


 おばあさんをクリスに預け、摂理の奴とちまちまと過ごした後に部屋に上がってLROに来た。そしてメリッサの奴と合流した訳だけど……なんかめっちゃ人が多くてびびった。いや、レスティアはいつだって人が多いよ。今一番プレイヤーが集まってる場所がレスティアと言っていいから、普段から多かったのは確かだけど……でもそれにしても今はめっちゃ人がいる。


 皆ヴァレル・ワンを手にするために、レスティアに集まってクエストをこなしてるんだろう。ここはテア・レス・テレスのエリアだけど、なぜかちゃんとイベントも起こるからね。いや、会長の奴が用意してるのかも? そういう権限があってもおかしくはない。

 それにLROの大陸の方から冒険者ギルドも本部がなんとここに来てるからね。ちゃんとそこと連係して、恒常クエストでもヴァレル・ワンの部品が貰える様になってるみたい。まあ恒常クエストは数が必要だけどね。それに皆がやってるから、そのアイテムは供給過多になってるみたいだしね。

 

 モンスターの討伐も、皆が狙うから効率が悪くなってるみたい。冒険者ギルドに行ってみると、ヴァレル・ワンのパーツと交換できるアイテムのデータが公開されてた。それをインベントリに取り込んで見てみると、結構交換できる種類はあるみたい。

 別にレスティアだけで狩れるモンスター、採取できる物ってわけでもないみたいだ。これならもっと分散して欲しいよね。


「知ってる……ね」


 なんかクスって怪しくメリッサの奴が微笑んだ。その微笑みに背中がゾクッとしたのは内緒だ。レスティアの冒険者ギルドではでっかい柱の四方に映像が映し出されてて、そこでヴァレル・ワンのCMみたいなのが流れてる。更に受付の上の壁にも映像がいくつも横並びになってヴァレル・ワンのCMがこれでもかってくらいに流れてるよ。


「アレに映ってのって誰だっけ?」

「うん?」


 メリッサの奴の視線はCMへと流れてる。CMとか流して見てたけど、ちゃんと見ると、なんと僕が映ってた。どうやら最初にお披露目したときの映像も使ってるらしい。まあ勿論、僕がエンストしたところは使って無いよ。ちゃんと動かしてるところが映像として使われてる。そんなに長いシーンではない。それこそ1、2秒くらいだ。でも見る人が見ると、ちゃんと僕だとわかるだろう。

 ヘルメットとかしてないしね。


「どういう事なの? 遊んでたの? 姫の命令無視して?」


 あっ、ヤバい。メリッサの奴、持ってる短い鞭みたいなのペシペシしてる。どこからだしたそれ。それでぶつ気か? とりあえず何か言い訳を考えないと……てか、映像を使うんなら連絡が欲しかったよ!!

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