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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1408 校内三分の計編 68

「グッナイ。お迎えデスよー!」


 そんな元気な挨拶をするクリスの奴。こいつ、毎回思うけどなんかオシャレして家まで来てるよね? これが普通の女子なら、もしかして自分に気があるんじゃ? とか淡い恋心を抱くところだ。でも相手はクリスだからな。そんな淡い恋心なんて抱けない。何が目的だ? とかいう疑心しかない。

 こいつ、何も考えてないようで実は考えてて、でもやっぱり何も考えてないかも知れ無いからね。もしかしたらただ単に可愛い服を僕に見せびらかしたいだけかもしれない。


 男は女子が可愛い服を着るのは誰かに見せるため……とか思ってるが、女子的にはただ自分が可愛くなる為らしいからね。誰かに見せたいから着てる訳じゃ無い。それをわかってないと変な勘違いをしてしまうよね。まあクリスにはあり得ないけどね。こいつの正体を知ってると、こいつに恋するなんて事はない。


 正体を知らないとヤバいけどね。実際学校の男子はめっちゃクリスに惚れてる奴が多いだろう。それこそクリスと摂理、そして日鞠に分割されてるからね。まあ日鞠の場合はビジュアルとかは二人に比べたら劣ってるから、実際恋してる奴がいるかはわからない。


 まあけど、日鞠は地味目にしてるだけで、決してブサイクではない。でもやっぱりこのクリスと摂理と比べるとな。玄関の弱い光に照らされてるクリスの髪はやけに金髪が映えてる。それにこいつは肌だって白くてなんか暗い中浮かび上がってる様に見える。


 今の時期、もう薄着だからね。クリスは今、まとめた髪にタンクトップでそれに上着で透けてる服を着てる。下半身はホットパンツに足元は低いけどヒールで少しでも足を綺麗に見せようとしてる思う。あと適度にアクセサリーを腕や耳につけてるね。


 タンクトップの更に下から黒い紐が出てるんだけど……それってブラの紐なのか? いいのそれって思う。クリスの奴は外国人らしく線が細くてでも女性らしい部分は出てる。そこまでめっちゃデカいって訳じゃないけど、線が細いから相対して出てる部分が大きく見えるんだよね。

 まあ端的に言うと、スタイルが良い。


「どうしました?」

「いや、別に……」


 僕は顔を逸らしながらそう言うよ。だってちょっと見蕩れてたとかね……はずいし。


「もっとみてて良いですよ? スオウはおっぱいですか? それともお腹? やっぱり脚デス?」


 こいつ、自分の手でおっぱいからお腹、そして脚となぞっていきやがった。エロいんだよ! 健全な男子高校生が目を逸らせる訳ないじゃん。外国人だから、脚も長いんだよなクリス。顔の一点突破なら、摂理に分があると思うけど、総合的に見たら、クリスを選ぶって奴多そう。


「クリスちゃん、スオウ君をからかうんじゃないですよ」

「はーいデス」


 後ろおばあさんが来て助け船を出してくれた。いや、本当に良かった。色仕掛け系は……ね。そんな耐性ないから。意識しないようにしたって、色々と反応しちゃう物なのだ。そうなると、その反応を面白おかしくクリスは利用してからかってくるからな。


「それではまた明日」

「ばいばーいデス」


 そう言って二人は玄関から離れていく。けど道路に出るところで僕を指さしてクリスがいうよ。


「スオウ、そろそろ誰に着くか決めた方が良いですよ! 危険デスから!!」


 そんな意味不明な事を言ってクリスはおばあさんと共に去って行った。


「危険?」


 それを回避するために、僕は生徒会長選挙から距離を置いてるんだけどな。

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