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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1395 校内三分の計編 55

「アクセルとブレーキ位は分かるよな? 一番左にあるのがクラッチだ。ハンドルもただ進みたい方向に回すだけだしな。問題はギアチェンジか?

 あと左右にエアブースターの操作系がある」


 イケメンさんが、簡単にヴァレル・ワンの操作に必要そうな部分を解説してくれる。アクセルとブレーキはまあ問題ないし、ハンドルを回す位はできる。でも確かにギアはよくわからない。だってガャチャガャチャやる車なんて今日日ある? あとクラッチ? 


 そこはオートマにして欲しかったよね。そして一番問題なのはエアブースターじゃない? なにそれ? いや、語感的に空気でブーストするんだと思うけどね。多分間違ってないと思う。


「だが今回は下手に触るなよ。流石に素人が扱ってどうにか出来る物じゃないからな」


 僕はそんな彼の言葉に素直に頷く。こういう事を言われたら、フラグだとかなんだとか言う奴がいるが、僕はちゃんと言われたことは守る奴だ。実際ウズウズはしてるが、それはエアブースターだけにはじゃない。比重的に言うと、ヴァレル・ワンそのものに8くらいあるから。エアブースターは2くらいのうずうずだ。だから大丈夫、ヘタな事はやらないよ。

 それからギアの変更の仕方やクラッチの事とか教えて貰った。とりあえず後は機体のエンジンを掛ける事……まあそれはボタン一つらしい。セキュリティとかどうなってるの? とか思ったけど何やら所有者のアカウント照合とかするらしいから、他人がエンジンを掛けるなんて事は無理らしい。

 幾らテア・レス・テレスが第一位のチームでも、そういうシステムに深く関わるセキュリティとか出来る物なのか? って疑問はあるけどね。流石に祝福でもそこら辺はいじれないはず。なにせアカウントなんて個人情報だ。そこら辺祝福でもいじれない様になってる。

 と言うことは……運営に協力を頼んだって事だろうか? 第一位のチームの特権とか? テア・レス・テレスは有象無象とは違うし、発言権はありそうだけど。


「さて、では早速いってくるといいさ」


 そんな関係ないことをヴァレル・ワンに乗って思ってると、イケメンに肩を叩かれてそういわれた。確かにこれ以上は必要ないだろう。別段ヘルメットとかも必要ないみたいだし、早速やってみるかな。とりあえず既にエンジンは掛かってるから、後はハンドルを握ってアクセルを踏むだけ……いや、ブレーキ踏んで、ギアを入れて、クラッチとかなんかやって? 不安になってきた。こんな複雑な操作をやらないといけないのか? 発信するだけで?なんかマニュアル車が廃れた理由がわかるよね。

 なんとかかんとか動きだしたヴァレル・ワン……でもめっちゃ遅くて亀みたいだった。


「ギアか」


 気付いて僕は二速に入れようとしたらガクン! ってなった。壊れた? 壊れた!? 動いてるけど、壊れてないよね!? なんかスピードとかじゃない別の所でめっちゃ怖い。やっぱりオートマ車を用意して欲しいと思った。

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