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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1390 校内三分の計編 50

 光を飲み込んで僕の風の渦が発生源へと向かう。でもそれだけで終わらせる気も無いよ。不意打ちをしてきた様な奴だ。もっと他に何か仕掛けてるかもしれない。そもそもがどれだけ離れてるかとかわからないしね。光系統の魔法で更に収束した感じの奴なら、上手くやればかなり遠くから狙撃出来るとローレの奴がいってた。


 あいつなら光の精霊と共に数キロ先からでも狙い撃つことが出来るとか豪語してた。それに実際、それを見せられたしね。あいつのエリアの端の砂浜でそれぞれ待機してて、僕を精密射撃してきたからね。それもまあ訓練だったわけだったけどけどさ……あれは酷かったね。なんかLROとかやってると、第六感とかをスキルにしてるのとかあるけど、それ頼りで避けさせる的な……ね。


 そもそもが僕は感覚系? ってスキルをあんまり持ってない。この目だって別にスキルじゃないし。でも人間、やって居るとなんとなくそう言う感覚を身に付けて行くみたいではある。結局の所、スキルは手に入らなかったんだよね。

 超直感とか感覚予知とかなんかそんなスキルはあるらしい。結局の所、僕が得たのは『風の報せ』とかいうスキルだった。僕だから風関連なのかも知れない。虫の知らせって言葉もあるし、多分それの風版だと勝手に思ってる。


 まあつまりは、この程度の攻撃なら、せめてローレ暮らすに連射してくれないと、幾ら光系統の魔法でも僕に直撃させる事なんて無理って事だ。更に威力を上げられるのなら、まあ厄介だけど……でも――


(次は撃たせない!)

「お前達はここに居ろ!」


 僕は頭で考えながら、三人にはここに居るように指示を出す。そしてその時には既にそこに僕の姿は無かった。彼等には音だけが残った様にみえただろう。風に乗って走り出した僕は、直ぐに渦の終わりを過ぎ去った。別段魔法を全部消す……なんて必要なくて、ある程度相殺されたら、魔法として形を維持できなくなって消えていくらしい。

 これもローレの奴に教わった。普通はね。普通はそうらしいが、術者によってはその魔法が耐えられる範囲を伸ばすことが出来るプレイヤーとかも居るらしい。いや、ローレの奴がそうだけど。けど普通はある程度壊された魔法というのは勝手に自壊していく。だから風の渦が術者まで届いてなくても、さっきの光は消えたんだろう。


 僕は自身の目をこらす。この目なら、よほどのことが無い限り、見逃すなんて事は無い。流石にローレの様な事が出来るプレイヤーからの攻撃って確率は相当低いから、普通に直線上に居るとは思うんだけど……


「うん?」


 僕はスピードを落とした。そしてついには止まる。何故かというと、段差がある。一段ここから大地が低くなってる。高いのなら、上から狙えるけど……低いとね。流石に狙えないから、術者が攻撃を仕掛けてきたとしたら、多分ここだと思うんだけど……辺りを見回しても、それらしきプレイヤーはいない。数パーティーはいるけど……けどそのパーティーはそこそこ距離がある。流石に今の一瞬であそこに全員で移動した……なんて思えない。


「プレイヤーじゃないとしたら、モンスターか?」


 僕は近くをじっくりとみる。すると岩肌に擬態してるアルマジロみたいなモンスターを見つけた。岩肌というか、岩になってる感じだけど……とりあえず倒して見たけど……さっきの攻撃をするようなモンスターではない。結局、あの攻撃が何だったのかわからずじまいだった。

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