表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1367/2737

1367 校内三分の計編 27

 新生徒会長が誕生して一ヶ月くらい。梅雨も終わりかけそろそろ夏が見えてくる頃合いだった。まあ既に暑いんだが……だが俺達日の出ジャーナルはそんなことを言ってる暇はなかった。いや、暑いって言っても部室にはクーラーが完備されて快適だけどね。しかも今は部室も狭くない。


 あの掃き溜め……は言い過ぎだが、校舎の隅っこの日当たりも良くない場所と比べたらめちゃくちゃマシな部室が俺達日の出ジャーナルには与えられた。いや、ほんとなんでこんな好待遇を? って思ったが、それはただの初期投資みたいな物だったらしい。


 新生徒会長は本当にこの学校を変える気みたいだ。別段この学校は荒れてたわけでもなんでもないけどね。普通だ。本当に普通の区立高校だった。それが悪かったなんてことはなくて……問題がなかった訳じゃないが、それはどこにでもあるような問題で……まあ別にこれからもこの普通が続くんだろうなって思えるみたいな普通だった。普通が不変みたいな……ね。


 でも新生徒会長は公約を実現するために色々とやり始めたのだ。普通公約なんてのは理想というか……そう言う感じゃん。大人で立派な筈の選挙してるおっさんおばさん達だって公約には立派で大層な事を掲げるが、当選した途端に「そんな事いってましたっけ?」てな感じになるのが普通だ。


 けど我らが会長はそんな事をするつもりはなかったらしい。まあだからって最初からとんでもないことをやりだした訳じゃない。色々と自分に出来る範囲をやり出した。まずはそれこそ部活の状況とか聞いてたし、この一ヶ月はだいたい学校の詳細なデータをとってた事に専念してたといっていい。

 その裏……いや表か? で自分たちは沢しなく動いてる。新日の出ジャーナルの部室は会議室有るくらい合って、そこにはパソコンが二十台位有る。そして全ての席は埋まり、皆が皆、カタカタとモニターに向かって何やらしてた。


 いや、何やらというかその内容はしってる。学校のデータを全てデジタルにしてるチームや、学校ホームページの改修をしてるチーム。それに掲示板運営に学校のイベント授業の時間割、そしてその授業ごとの注意事項用意する物とかを生徒達に送る学寮チームだ。

 ここまで本格的に学校単位でネットを利用してる学校が他にあるのかは知らないが……我ら日の出ジャーナルは生徒会にの力による増員……旧パソコン部のメンバーとかを招き入れて学校のネット関連と情報一括する立場へとなってた。


 でも実際、パソコン部も弱小だったし、会長が求めるスキルを要するの人材は全然足りなかった。けど直ぐに学校の中からそういう所には所属してないけど、それなりにスキルを持ってる人達を会長は連れて来た。しかも学年も性別もバラバラな奴らばかり。それでもまだ足りなかったけど……でも思った。


 こいつの人脈どうなってんの? 全生徒の詳細なデータ、それこそただのプロフィール以上の事を把握してないと、こんな速度で人材を集めてくるなんて不可能だ。もうね……このくらいから自分はこの会長が異常だっておもいだしてた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ