表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1364/2694

1364 校内三分の計編 24

「そういえば、新生徒会長は三年生に受験対策を外の講師にお願いして休日に開いてたとか聞いた……聞きましたけど?」

「希望した人達にだけですよ。この時期なら、まだどこの大学でも目指せますし」


 流石にそれは無理じゃない? とか思ったが、そこはスルーした。そこは本人の努力次第だし、新生徒会長にはどうしようも……いや、なんかやりそうだな。なんかいつの間にか選挙の裏側をスクープしてる気になってたのしくなってきた。てかこんな話しをわざわざしに来てくれたってたことか? 


 呂鉢先輩にようがあるようだったけど……目的はこれなのだろうか? わからないが、とりあえず活動には成るし、なかなかのネタだ。このまま聞けるところまで聞こう。自分も興味あるからな。選挙活動の裏側を知れば、彼女の事がもっとわかるかも知れない。

 自分はこの新しい生徒会長となった同級生に興味を持ち始めてる。新生徒会長は進めた椅子に背筋を伸ばして座ってる。一応呂鉢先輩が彼女の周りから書類とかを強引に退かしてスペースを作ってた。一体何が先輩をそこまで動かすのか……それに普段は絶対に自分では入れないコーヒーを彼女のためにいれていた。惚れてるの? とか思ったが、それは男女のあれこれ……と言うよりもなんか兄貴と舎弟……上司と部下……そんな風にみえる。

 でも学校で学年を超える立場になんてなるだろうか? ほぼそんなのあり得ない……と思うんだけど?


「講師の方はどうしたんですか? 知り合いにいたとかですか?」

「あれはリストラされたおじさんが近所の公園にいたんですよ」

「へー、リストラされたおじさんですかぁ。いや、おかしくない?」


 色々となんかおかしいな。まず、リストラされたおじさんなんてそこらにいるの? そこが疑問なんだが……今のカメラは動画も高画質で撮れるから、呂鉢先輩はカメラを三脚にセットして新生徒会長を高画質でとってる。いや、高画質化は知らないが今のデジタル一眼レフでとれば大抵は高画質だから間違いない。


「いますよ。リストラされたおじさん。というかリストラはそこらで起きてることですからね。案外います。見たことないですか? 昼間なのに公園にいるおじさん? まあ最近はカフェでスーツ着てパソコン開いてる風の人も案外怪しいですけどね。二日続けて同じ時間帯にいたら案外間違いないですね」

「マジか……いや、そうじゃなくて! え? リストラされたおじさんを講師にしたのか!? 高学歴だったとか?」


 思わず立ち上がって声を荒げてしまった。でも新生徒会長は別段何も反応しない。めっちゃ落ち着いてる。そして「別にそうではないですね」と言ってわらった。ヤバいな……なんか恐ろしい物と対峙してる気になってきた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ