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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1354 校内三分の計編 14

「ふむ……」


 僕はエリアへと繋がる門に触れてそのコードを読み取る。見るだけなら、別段触れる必要性はないけど、こうやって触れた方がより深く見れるんだよね。とりあえずどこまでなら祝福でいじれるかを確かめないといけない。そもそも全然無理かもしれないが……触れた感じ、なんかいけそうな気がする。でもはっきり言っていままで見たなかで門のコードは一番複雑だ。それに自分がよくわからない言語もある。いや、多分これが普通に使われてる言語の方だと思う。多分だけど、LROはオリジナルの言語が使われてるんじゃないだろうか? プログラムの事はよくわからないがちょっとわかる。C言語とかJavaとかいろいろあるよね。でもさわりしか知らないからね。深いことは何もわからない。


 とりあえずわかるLRO言語の方だけみよう。でも見てみたところで……LRO言語も全部理解してるわけじゃないからな……よくわからないが正直な所だ。なにか変化が欲しい所だね。


「何かわかった?」

「それよりももう一回それを投げてくれない?」

「結果は変わらないわよ? それとも既にやったの? なら、なかなかに素早いじゃないですか。見直しましたよ」

「いや,変化を見たいだけだけど」

「のろまですね」


 そこまで言われる事? 酷くない? とりあえず指示通りにメリッサは袋は投げ入れる。その時にコードに変化が起きる。いやコード自体に変化は起きないけど、その発動を見ることは出来た。そしてやっぱり袋は吐き出される。その仕組みはなんとなくわかった。ならこれを弄れば……もしかしたらこっちの物をエリアへと移動させる事が出来るかも知れない。でも下手に弄ると、何か不具合が出そうで怖い。

 こういうのは日鞠の奴の方が得意なんだが……あいつのほうがコードに精通してるからね。僕はまだ表層しかわかってない。それに言語自体を理解してるわけじゃないんだよね。だから僕は何回も試行錯誤をするし、失敗が多い。でもこんな皆が使う物でやったら絶対に不味い。やるなら、自分たちが使うときだけで、直ぐに解除……そうしないと大変な事になるのは間違いない。でも今の僕にはそんな高度な事は出来ない。少なくもここで今すぐに実験なんてした日には大変な事になる。


「どうですか?」

「サンプルがもっと欲しい。皆が使う物なんだから、中途半端な状態でやる事は出来ないだろう?」

「別に良いじゃないですか。やってみてダメならその時です」

「そういうわけにはいかないだろ。この扉がどこに繋がってるのかわからない様になるんだぞ? 下手したら、それこそ戻ってこれない……とかなるかも」


 最悪の場合だけど。でもあり得ないことではない。そんな事になるかもしれないのに下手に弄るなんて事で切るわけ無いだろ。


「でもローレ様が怒っちゃいますよ?」

「そう言う事じゃなくない!?」


 お前等どんだけローレ至上主義なんだよ。おかしいだろ。


「とりあえずローレの事は僕がどうにか待たせる。だからもっとサンプルを集めるぞ」

「まあご機嫌を貴方が取ってくれるのなら、それでいいですよ。なら次はレスティアですね」


 そういってメリッサは軽くわらう。ヤバいな……こいつともう一緒にいたくない。僕は心からそうおもった。

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