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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1349 校内三分の計編 9

「どういう事だよ?」


 LROの繋がりがある街の扉の前に飛ばされて文句を言う僕。目の前の女性は見たことある。時々だけど、ローレのあのエリアで見たから、多分同じチームのメンバーだろう。あのチーム、全然全く、メンバー紹介とかしないし、あのエリアにもいないしで、はっきり言ってメンバーの総数とかさせえも僕は知らない。だからこの人が実際そうなのか……は分からないが、でも海から上がった来てたからな。


 ローレの居城は海の中の竜宮城だ。実際あれだけ四国を再現してて、その中ではなく、海に根城があるって盲点みたいな物を突いてるんだろうな。そして海から上がってきた彼女はきっと竜宮城に行ってたわけで、そうなると結構ローレが信頼してるメンバーではないだろうか? けどこの人、自己紹介の一つもしてくれないんだよね。


「言ったじゃないですか? NPCがローレ様がおっしゃっている……と」

「それってつまりは、あの四国にもテア・レス・テレスのエリア見たいにNPCを住まわせたいって事か?」

「そう言う事に成りますね」

「成りますねって……」


 そんな簡単じゃないよね? それを分かってないこの人でもローレでもないだろう。だってそれが出来るなら、大手チームはそれを実践知る筈である。大手チームは人が多いといっても、それこそ数千なんてチームもあるだろうが、エリア自体はめっちゃ広いんだしね。実際自分たちのエリアが手狭に感じるほどの人数とエリア比のチームなんてあるんだろうか? 


「そんなことが出来るんなら、他の所だってやってるだろ。どうする気だよ?」

「とりあえずそこらのNPCを誘拐すれば良いのでは?」

「鬼かアンタは」


 LROのNPCは一人一人にちゃんとした命……とまでは言わないが、心はある。最初の方のLROはそんな事無かった。機械的な受け答えしか出来ないNPCとかもいたが、今はそんなNPCはいない。皆このLROという世界でちゃんと生きてるんだ。それを誘拐って……


「確かそれって出来ないんじゃなかったか?」

「そうですね。どっかのバカが試したら、牢屋にいれられたようですよ」


 そう言ってクスクスと笑ってる彼女。何この人……怖いんですけど。


「そもそもがこっちとエリアは単純に隔絶してますからね。繋がってるのはテア・レス・テレスのエリアだけ。NPCをこの世界から出すって事がそもそも無理なのかも知れないです。テア・レス・テレスのエリアはこっちにもゲートが直接出現してるし……そもそもがこっちから見えますからね。NPCとかも普通に認識してますし」


 彼女の言うとおりだな。テア・レス・テレスのエリアだけはLROの世界自体に認識されてる。だからこそ、NPCが行き来できる。でも他のチームのエリアにNPCを呼ぶ術は今の所無いんだ。どうしろと?


「無理って言った方が良いんじゃないか?」

「そんなこと言ったら、あの人の機嫌を損ねるじゃないですか。面倒なんですよ」

「それは知ってるが……」

「そこで君の力です。祝福でシステムを書き換えれば、どうにか出来るんじゃないですか?」


 なんか軽い感じでとんでもないこと要求して来やがった。

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