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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1341 校内三分の計編 1

章にしようか悩んだけど、やめました。本当はちょっとした纏まりを作れれば良かったんですけど……そんな機能無かったですかね? 

「はあー」


 憂鬱だ。学校が始まったのもそうだが……LROの方が特に……ね。あの一大イベントからLROは大きく動いてる。というか、テア・レス・テレスとぶつかった大手チームは軒並み順位を落としてトップテンでも後半くらいに行ってしまった。まあギョクリさんのチームは上がってるから、あの人は……ね。うん商人怖い。あれに参加してたチームは結構領土を刈り取られたからね。主にローレの奴によって……だ。


 エリアバトルの最中、僕達はチームのお偉い方と話し合ってそこでローレは領土の三割貰うと約束させていた。うん……それは僕も聞いてたから知ってるんだが……それって勝った場合……こちらがテア・レス・テレスを下した場合だと思ってた。いや、他のチームのリーダー達もそうだろう。けど事もなげにローレは言ったのだ。


「私は勝ったら……なんて条件付けはしてないわよ。私とスオウが本気で挑む代わりに領土の割譲を要求したの」


 勿論誰しも反対した。反対したけど、結局はローレに押し切られたのだ。うん……あいつは悪魔みたいな奴だなって改めて思ったよ。実際テア・レス・テレスが何を負けたチームに要求してるのかは分からないが、大きく順位を落としてるところをみるに、それなりの物なんだろう。きっと日鞠に聞けば教えてくれるだろうが、聞いてはいない。僕が知ってもねって感じだし。まあおかげでローレの領土は広がった。


 そして広がるとまた真っさらな土地に戻るわけで、そこを開拓していく必要がある。そうなると色々と忙しい。僕は苦十の奴にローレから離れろって言われてるからな。あいつの良いようにに動くのは癪なんだけど……下手にあれに反抗するのも不味い気はする。でもローレの事は気になる。あいつが誰かの指示で動くなんて思えないが……苦十の奴はローレに近付いてるか……それかもっと近い感じのニュアンスを出してた。


 下手にローレにチームから脱退したいとか言ったらどうなるか……案外あっさりと辞めさせてくれるかも知れないが、その後会いづらいじゃん。苦十の奴がローレに接触してるのなら、そこら辺確かめておきたいんだよね。だからいつ切り出そうか、タイミングを計ってる内に馬車馬の如く働かされてる。


「お願いしまーすデス! 清き、清き一票待ってまーす!」

「ん?」


 何やら校門が騒がしい。この特徴的というかわざとらしい『デス』口調はクリスの奴だろう。なんか春休みの間は母国に帰ってたようだけど……実はこのままもう戻ってこないのでは? とか思ってたがちゃんと戻って来た。組織的にまだここにいる意味があるって判断なのだろうか? 普段のあいつはただ学校生活を楽しんでるようにしか見えないけどね。校門まで来ると人がごった返してて中には入れないレベル。


 そんな中、クリスの奴が何をやってるのか……僕は理解した。


『そういえば生徒会長選挙か」


 僕達がこの高校に入ってもう一年が過ぎ去ったようだ。

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