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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 あれから道中はそこまで問題も無かった。まあ、こいつが追っ手を見つける度にそこらのネットを落とすから、多分最終的にどこを目指してるのかとかはバレたかも知れない。なにせ一斉に私がいった街のネットが落ちるんデス。これはある意味でわかり安い目印みたいな物だ。けど、だからって私を捕らえる事はついぞ出来なかった。なにせこっちには色々とチートなキャラがいましたからね。


 いや、本当になんでこいつが追っ手の構成員とか、協力者とかまで分かってるんだってね。そういう事デスよ。おかげでスマホの画面に敵の位置丸わかりですからね。普通なら、協力者なんてのは一般人で見分けるのとか不可能なのに、それすらも見えるんだから、避けるの簡単。そもそもが最適ルートまで教えてくれる親切設計。マジでグーグル先生よりも優秀ですよこいつ。


(まあでも……だからこそ、我が国の脅威デス)


 世界は我が超大国が支えてる。それはこれまでも、そしてこれからも……でなくてはならない。それを維持するために、沢山の裏の組織があるわけですから。私もそんな裏の組織の一部。愛国心があるかと言われれば、そこは疑問ですけど、まあここまで育てて貰ってますし、それに……私はこれ以外の生き方なんて知らないデス。物心ついたときには組織にいた……そんな天涯孤独の身ですから。


 訓練は辛かったけど、外に出れる様に成ってからは案外自由ですしね。私は内陸の州に来てます。海に面してる方ばっかり発展してる訳ですけど、まあ内側のほうは内側の方で良い部分あります。この国しては長閑……とか? まあ誰でも銃持ってる国に長閑とか……っても気に成るけど。銃持ってないと、不安になる自分が言えたことじゃないデスけどね。でも日本ではそうでもなかった。そもそも銃なんて持ってたら一発で逮捕とかある向こうでは携帯することもリスクだったデスからね。


 それに比べたら、こっちは持ってるのが普通だし……まあ持ち歩く人はそういないですけどね。でも、向こうにいて、こっちに戻って来て気付いたのは、銃に不安を預けてたんだなって事デス。日本では銃で撃たれる可能性なんてほぼ無い訳で考慮する必要性がありません。でも、こっちは銃持って無いと不利ですからね。


 私は一つの寂れたビルに入っていきます。こっちの片田舎には離れた感覚の建物が多くて、幽霊屋敷化してるの一杯だから、どっかの組織が使ってる、犯罪の温床になってるってのはよくある。寧ろこの建物はそのハイブリッドだ。上側は麻薬の取引とか、そんなのに使われてたりする。けど、私は建物に隣接してるちっちゃな農屋から地下へと入ってるから。そんな犯罪者共と顔をつきあわせてる必要は無い。階段を降りるとそこには更に硬質な扉。そこで生体認証をすると、扉が開く。中はエレベーターである。それに乗って更に地下の奥深くへと、組織の中枢へと私は踏み入る。

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