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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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「今の事故はきっと気のせい。偶然デスね!」


 そんな事を思ってる間に、更に玉突き事故は発生してる。更にスポーンと下水道の蓋が舞い上がって水柱がドババババババと立ち上ってるし、自動ドアに挟まっている人もいます。行き成りスプリンクラーでも吹き出したのか、ある建物からは沢山の人がびしょ濡れで出てきたり、もう回り回って建物に火がついてたりしるデス。


「あはははは、いやいやいや、流石にネットだけのせいで、こんなことにはならない……ならない筈……デス」


 私は自分にそう言い聞かせる。だって流石に大事になりすぎです。確かに今の世の中、ネット社会です。皆がスマートフォンを持って、常にネットと繋がってる時代です。今はIOTとか言って、どんどんと色んな物がそれこそネットに繋がってるデス。自分たちはそれを意識することはないですけど、こんなものも? って物もきっとある。まあけど、それってまずは大都会とかから、徐々に広がっていく物では?


 ここら辺は中途半端に都会って感じの街ですよ? 流石にIOT化するには早いような? ネットはまあ、整ってるでしょうけど、IOT化ってなると……まあ目の前で大惨事が繰り広げられてるわけですけど。


『この混乱に乗じないんですか? 追っ手もさぞかし今は混乱してる筈ですよ?』


 耳に届くそんな声。最初になんか笑ってるような……あざ笑ってるかのような声は聞かなかったことにしよう。それに明言されても困るし、こいつが原因かどうかも聞かないよ。聞いたらなんか……ね。だってめっちゃ無関係な人を巻き込んでる。流石にこれは……私的には無しだ。私達の様な組織はそれこそ、場合によっては民間人だって切り捨てる事はある。なにせ私達はもっと大きな物のために活動をしてるからだ。


 でも基本的には、民間人を無闇に巻き込むなんてしませんデス。私だって……こんなのは望んでない。けど、利用できる物は利用するのも私達。混乱に包まれる街へと私はキックボードを進める。車道は危ないから歩道に乗り上げてね。実際、キックボードは歩道を走ってはいけないデス。でも緊急事態にそれをとがめる人はいない。というか皆さん自分たちのこと、事故のことで一杯一杯デス。スマホとかをみても使えなくて困ってるようですね。レスキューも呼べないみたい。玉突き事故起こしてる車とか爆発しそう……とか思ってると、本当にドカンって……ドカンって成った。まるで映画の中の様な光景が……


「ちょっと、せめてちゃんとレスキュー位には連絡しておいてください」


 私は何故か、何故か無事な自分のスマートフォンにそんなことを話しかけるデス。

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