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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 私はケースに入ってる物を物色していく。流石にこれ全部を持って行くなんて出来ない。デカい銃とかも、担いで歩くわけにはいかないからね。そんなの担いでたら、奴らに尾行がバレてると悟らせるような物だ。まあ一応ギターケースみたいなのが壁に立てかけられてるし、それに入れて持って行く……って事も出来る。でもそんな大口径の銃を撃つような状況になったら、ヤバい状況って事デス。


 そこまで追い込まれた時点で、終わりでしょう。なら、行動を阻害するような物を持って行くべきではない。でもバイオリンくらいのケースくらいなら……いけるかな? 太ももとかにも銃は仕込んでいくけど、一応特別製の素材で出来たこのバイオリンケースなら、銃弾を防いだりも出来る筈。防弾チョッキもある。けど……敵が狙うのは最悪でも私の確保とかになるはずデス。情報源をみすみす殺すようなことはそう言う組織はしない。


 何せ殺す事なんて、いつだって出来るんデスから。殺したら情報を取ることなんか出来なくなる。いや、その内、死体からでも情報が得られる……なんてことになるかも知れないデス。そういう研究……為てるところがあったっておかしくはない。だって脳みそに情報は幾らだってあるんだし……まあけど今はないから、行き成り殺してくるなんて事はきっとないデス。


「これと……これとこれ。後はこれも必要ですかね。あとは――」


 私は色々と道具を選別していきます。そしてある程度、選別し終わったら、さっさとこの家を後にするデス。なにせ巻き込まないのは条件。下手に長居することは出来ないし、隠れるように出るのもダメです。あくまでもただ立ち寄っただけ……そんな体が大切。


 とりあえず私は荷物を一つ、バイオリンのケースを一つ追加した。後は全部体に仕込んでる。


「それじゃあ、バイバイマーサ!」

「はいはい」


 そんないつものやりとりみたいに声を掛けて私はこの家を後にするデス。あっ、そういえばもう一つ追加したのあった。それはキックボードだ。移動手段として、こっちでは街中とかにもレンタルできる場所が結構ある。だからこれに乗ってても違和感なんて物は無い。勿論そこらにあるような物とはこれは違う。主に馬力とかね。けどバッテリーとかの革新でも起きない限り、その縛りからは逃れられないのも事実デス。


 全速疾走はそれこそ五分くらいしか持たない。一瞬で振り切りようとにでも使わないと意味は無いデス。とりあえず私は道路に出て、早速キックボードを使う。これで慌ててぼろでも出してくれば良いんですけど。私は後方をチラッと手鏡で確認します。


(そんなボロは出さないデスよね)


 とりあえず憶えてる車種を狙ってパンクとかさせますか。私は地面にあるアイテムを投げときます。

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