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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 春休み――私はあまりにも成績があれだったせいでゲーム禁止例を出されてた。そのせいで親と喧嘩したが……いかんせん親が百パーセントの正論をぶちかましてくるから私は分が悪くなった。


「全く何が勉強だよ。もう社会は変わったんだ。ただ勉強だけしていい大学に行けばいい……そん古くさい時代は終わったっていうのに……やれやれイヤだね。頭が固くなっていらっしゃる。私の事は良いから、春休みの間は二人で温泉でも行って、その固まった頭でも柔らしくてきたら良いよ?」


 とかいったら、更に怒られた。意味が分からない。愛娘が湯治を進めるなんて、親からしたら感涙物でしょ? それなのに怒るってあり得ない。実際、お父さんは感涙してたけどさ……お母さんはそんなチョロ――いいや、優しくはなかった。元々お母さんは私に厳しい。まあお父さんがチョロすぎるから、お母さんが厳しくしてバランス取ってるんだろうけど……私的にはそんなバランスは捨て去って欲しい。

 私の事は甘やかして甘やかして……そしてもっと甘やかして良いんだよ? 


「あんたの事、甘やかしてきたからこうなったのよ。その痛い格好……親として矯正を行います」


 何やら、何かがあったらしい。私の事で近所に何か言われたのか……でもそんなの今更だ。あそこの娘さん、いつだって変な格好してますね~コショコショ――なんてずっと言われてきた。最近はそれでも何も言わなくなってたのは、どうやら私がそう言う時期に足を突っ込んだから、その内卒業すると我慢してたのかも知れない。だけど私のそれは酷くなっていくから、我慢の限界が来たと……私は春休み初日にイヤな予感を感じた。


 次の日には何やら気持ち悪いデブがいた。いやいや、家庭教師といってももっとマシな奴がいたでしょう。絶対に薄い本みたいになるよ!? だって私の胸ばっかり見てきてたし。それなのに親はそんなバカな――私が毒されてるという。うむ……これはダメだなって思った。私はこのままだと春休みの間にこのデブに勉強と称して色々と教えられるんだ。そう勉強と称して、色んな女な事をね。だって薄いタイプの本にはそう書いてあったし間違いなし。


 なので、さっさと逃げ出した。娘を売る親があるかーー!! って叫んで逃げ出してきたら、近所の評判になってることだろう。きしし。追っ手は撒いたと思って良い。私は電車に乗って秋葉原に向かっていた。秋葉にはお兄ちゃんが……いや、私の魂の欠片が居る。そこなら全く問題ないだろう。とりあえず春休みの間でもかくまって貰おう。リーフィアも持ってきたし、してやったりだ。


 なにせLROには私が洗脳教育を施してる子供軍団が居るのだ。あまり期間を空けると奴らの洗脳が解けてしまうじゃないか。私は親切なお姉さんを装い、ただ孤児院をやってる訳ではないのだよ。オウラの奴にただ協力してるわけではない。私には私の目的があるから、クソ生意気なガキの相手をしてるのである。でも最近はなんだか私だけガキ共に舐められてる気がしないでもない。


(いやいや、きっと気のせいだ)


 私はそんな風に事実を否定しつつ、秋葉原に着いた。そして勝手知ったる街を闊歩して歩く。ふむ、ここまで来るまで視線を感じたが、やはりこの町では私への視線も分散するよね。やはり木を隠すには森の中……ここで私の魂の帰る場所!! ユートピアだ!!


「はっはー! 我が来たぞー!」

「帰れ」


 ピンポーンとまたまた勝手知ったる部屋のピンポンを鳴らしてたらそう告げられた。おいおい、我らは魂とそして血をわかちあった存在だぞ。何をアホな事を。


「いや、お袋にお前が来たら返せって言われてるし」

「裏切る物おおおおお!!」


 私は魂を分かち合った存在に裏切れてたその場で号泣して無理矢理中に訳は言った。はは、童貞は女の涙に弱くて助かるよ。

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