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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 春休みは色々と充電期間というか……何というか。僕は新しい事をやろうと色々とやってみることにした。本当はバイトでもやろうかとおもったんだけど、オウラさんに誘われて協会で開かれる格闘大会とかに出た。協会とは? と言う疑問は持っちゃ行けない。何せあの協会、大量の武器が隠れてるんだ。今更格闘大会の一つや二つ開かれたっておかしくない。そもそもが協会がどう考えても隠れ蓑だし。


 そこら辺はまあ分かってる人は分かってる。それにオウラさんは裏社会ではかなりの人らしいからね。世間では人類最強は元女子レスリングのあの人って感じだけど、僕からしてみたら人類最強はオウラさんである。未だに勝てる気しないよ。この目を持ってしても、僕にはオウラさんの動きが見えない。そしてこの格闘大会でオウラさんの動きの異常さを更に痛感したね。まあ格闘大会といってもトーナメントとかそんなんじゃない。ただ告知して集まった人達で総当たり戦をやっただけだ。優勝とかも別段無い。なんか良い戦いでしたねってそんな感じ。けど集まった人達は近所のおじさんおばさんとかそんなレベルじゃなかったけどね。


 チンピラの様な奴に、暴走族のヘッドを名乗る奴。元ヤクザとか元殺し屋とか、元軍人とか……なんかヤバそうな面々がめっちゃ集まってた。おかしい……やっぱりここは協会じゃないって思った。そんなヤバそう人達が五十人くらいはいたね。一応今回は格闘大会って銘打ってるから武器は無しだった。


「武器ありもあるの!?」


 とか思うが、時々あるらしい。どう考えても裏の行いだよ。僕はヤバいところに足を踏み入れちゃったんじゃないかと思った。いや、前々からおもっては居たけどね。でも案外話してみると皆さん気さくだったりする。どうやら普段は普通に生活してるようだしね。でも勘を鈍らせないために時々オウラさんの所に来るみたいだ。そしてチンピラや、暴走族のヘッドとかはなんかオウラさんを尊敬してる。「姉さん」って呼んでたもん。


 もう僕はオウラさんにどんな肩書きがついても驚かないよ。なにせそういう人だしね。オウラさんが僕の事を「一番弟子」なんていうからチンピラと暴走族のヘッドからはめっちゃ睨まれた。てか試合の時、明らかに殺意あったし。まあけど、緊張はしたけどチンピラや暴走族のヘッド程度には負けなかった。何せ動き遅く見えるしね。相手の動きを把握できれば、次の動きを正確に出来る。先手を打てるし、対処も余裕が持てる。でも流石に元がつく人達はそこらのチンピラや暴走族のヘッドとは違ったね。


 きっとオウラさんとも長い付き合いなんだろう。どう考えてもただ者ではなかった。それでも何人かには勝った。この目のおかげなのは間違いない。最初からハードだったけど、それからは色々な部活の助っ人のような事をしてみた。一応生徒会だからね。困ってる部活の助っ人になるのは簡単だったよ。日鞠にいったら、今日はこの部活ね――って直ぐに預定を埋めてくれた。とりあえずスポーツ系の部活にはかなり参加できたんじゃないかと思う。


 いやー僕って友達居ないからね。生徒会っていう立場でも使わないと、誰も部活に参加させてくれないんだよね。初めて生徒会って立場が自身の役に立った瞬間だった。この目はやっぱり色々とスポーツ面では超有効と言うことが証明されてしまった。まあ勿論ホドボトにしておいたけどね。特に球技では自身の技術的問題はあるにせよ、目と言うのはとても重要と肌で感じれた。そうやって自身に色々な挑戦を課しながら僕は春休みを過ごしていった。

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