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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 色々とローレは解説してくれた。どうしてあれだけ大量の攻撃を受けながら、大丈夫だったのかとか……ね。実際その説明は納得半分、疑惑半分って感じだった。まあ祝福のことを悟られないように会長は開示してるヨハネのペンの力で説明してるからそうなってしまうのも無理はない。けどあのクソ司会者は納得してたけどね。まあそのくらい納得いく感じにはしてたっ事だ。そこら辺の抜かりは流石会長だけあってぬかりは無い。


 実際祝福を知らなかったらそういうことも工夫次第で出来るかって思わせるものだ。そもそもがヨハネのペン自体がめっちゃ自由度が高いアイテムだからな。それに他に持ってる奴なんて居ないし……そもそも戦闘にペンを持ち込む奴がいなかったし……その可能性の限界を知ってる奴がいないんだから、それを持ってる奴に説明されたら納得するしか無いのもわかる。ゲストで来てた会長が帰る頃には皆納得したのか、大人しくなってた。


 まあ会長の準備が半端じゃないってのがわかったからな。僕たちは会長の手の内で最初から踊らされてたのだ。それを知って……僕に当たるのは違うと思ったんだろう。良かった良かった。でもこれでテア・レス・テレスはその地位を盤石にしたと言ってもいい。何せ上位チームの連合チームを打ち負かしたのだ。これでもテア・レス・テレスに挑む酔狂な奴は居ないだろう。それこそ単体で……なんて無謀でしかない。


「さて、さっさと帰るわよ。あとの話し合いは後日でも良いでしょ。ね」


 そういうローレの言葉にそれぞれのリーダーは頷く。これで得したのはローレだけだな。まあ勿論テア・レス・テレスだって得してるが、負けた側ではローレだけがプラス収支になってる。それにこの上位チームが再びテア・レス・テレスに挑めるかと言ったら……難しいだろう。他にも上位のチームはあるが……そいつらが動く事は今回で低くなっただろう。これからLROはどうなっていくんだろうか? 


 より激しくエリアバトルが進むのか……でも上位陣が固定されてるとその勢いも……ね。段々としぼんでいくような気がする。とりあえずそれぞれのチームごとに消えていく。その時、僕に声を掛けてくる子が居た。


「あの! お疲れ様でした」

「えーと、うんお疲れ」


 それはこの戦い唯一の初心者だった女の子だ。なんか姫プレイみたいな事をやってた印象だったが、あの子自体にはそんな思惑はないらしい。けど……何だろう。なんか気になる。別に可愛いからって訳じゃない。なんか既視感があるような? まあけど、これっきりきっと会うことはないだろう。僕はこの時、そう思ってた。

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