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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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『勝者ああああああああああああああああああああ!!  テアアアアアアアアアアア・レスウウウウウウウウウウウウウウウウ・テレスウウウウウウウウウウウウ!!』

「「「ええ!?」」」


 酒場に集まってた俺達はその発表を受けて思わず席を立つ。そして俺は自然とアイリと視線を交わす。伝わってくるのは戸惑いだ。まあ誰もがそうだからアイリだから以心伝心してるわけじゃない。残念だが。


「どういう事でしょう?」

「確かに最後の一撃は会長を捕らえてたはずです」


 仲間達も同じ事を思ってる。確かに最後の映像ではスオウの剣が会長を捕らえてそして切り裂いてた。ダメージエフェクトだって出てた。会長はその前にローレの小さなナイフに動揺もしてた。これまでの戦闘で会長にだって見せてはなかったがダメージは実際は確実に蓄積してたと思う。そして最後のスオウの一撃……あれは確かに会長の体力を削りきるのに十分な威力があったはずだ。確かにスオウは一撃の重さよりも連撃が真骨頂だが、だからってそこまであいつの攻撃が軽いわけじゃない。それに最後のは一撃に全てを込めてた筈だ。もしかしたら会長はコードを何か紫紺出たのかも知れない。


 でもスオウだってコードを使える。そこら辺いけると思ったから行ったのではないだろうか? 


『おいおい、なんか納得いってないって声がめっちゃ届いてるぞ! まあわかるが、ならここはスペシャルゲストに来て貰って解説して貰おうか!!』

「え? 解説?」

「それは興味深いですね。誰が出るんでしょう?」

「戦術アナリストとか?」

「そんなの居るのなら最初から紹介してるのでは?」

「まあ確かに……」


 皆が個々にそんなことを言ってる。ここまで解説とかはなくて、実況みたいな事をやってたんだよな。まあけど自由にカメラは変えられたから実況がちょっとウザいって事があった。何せこっちが見てる映像と向こうが実況してる映像が違うんだ。そうなると違和感ある。実況の声を消せれば良かったんだが、それは無理だった。まあけど個々で最後の解説をしてくれるのは良いんじゃないだろうか? 俺達は拠点のアルテミナスの酒場にいるが、ここでも他のチームが数名不満をぶちまけてるし、今一番の拠点になってレスティアではどうなってることやら……それを収めるためにも何がどうなったのかは大切だ。


「大丈夫なのかな?」


 そう言って耳元ってコショッと言うアイリが可愛い。


「下手な解説だったら逆に炎上するんじゃないかな?」

「それはある……けど大丈夫そうだぞ」


 俺はそう言ってアイリと共に視線を映像の方へと向ける。するとそこにはその解説役って奴が姿を現してた。それは今さっき戦闘をしてたばかりの会長だった。俺はその姿を見て思ったよ。


(やっぱりあいつは規格外だな)

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