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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 スキルがある一点に収束していく。それを行ってるのは各チームのリーダーじゃない。それは男色艦隊のイケメン野郎だ。その聖剣が力を集めてるかのようにその輝きで全てを飲み込んで行ってる。アレかな? やっばりアレは約束されたそういう剣なの? 

 でもここで決めるのがあいつ? とか思ってると、なんとイケメンはその剣を投げた。そしてそれを取ったのは勿論男色艦隊のリーダーだ。彼の手に渡った瞬間、聖剣の色が変わる。神々しく輝いていた聖剣が、荒々しい赤い色へと変貌して光事態に熱さが加わったかのよう。

 

 簡単にいうと、イケメンと違ってリーダーのおっさんは暑苦しいということだ。その暑苦しさが力にも出てる。でもあの暑苦しさで会長にとどめを刺せるのなら――私達に勝利もたらすのなら、なんだっていい。この場の全ての力をまとめやがった聖剣。一瞬の攻撃の合間。白い爆煙の中から会長の姿が見える


「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


 その力をぶつけるのかと思ったら、男色艦隊のリーダーはその力を振りながら力を逆に押さえ込んで行ってる。普通なら一気に解放しようとするものだ。けど、あいつは違う。そこら辺は流石に一級のプレイヤーと言うことなんだろう。下手にデカい力をぶつけると視界が妨げられる。


 力を百パーセント伝えてぶつけるとなると、ちゃんと見えるって事は大切だ。戦闘狂の男色艦隊のリーダーらしい事をやってると思う。あいつはその身で感じて、そして見ていたいんだろう。会長という強敵をその手で葬る瞬間を。でっかい力で消し飛ばす――そんな無粋な事をあいつは望んでない。


 私はそれで良いと思うんだけどね。会長は動かない。いや、下手に動けないのかもしれない。なにせアンブレイクカンパニーのリーダーの力がある。下手に動くと、あいつに予測? されるのかも。会長はただジッと見てる。私は更に魔法を準備するよ。

 なにせ相手は会長だ。油断なんて1ミリも出来ない。なにせあいつの祝福は未知数だ。可能性の化け物だ。私達はなんであいつが今も普通にその場に立っていられるのか、全然わかってない。でももう種なんて物はどうでもいい。


 ただ力をぶつける。押しつぶす。後は会長一人だけだ。それが出来ない道理はない!! 男色艦隊のリーダーが会長を切る。それによって確かにダメージエフェクトがでた。けど、それでも会長は反応しない。それでも男色艦隊のリーダーは止まらないし私だって更に魔法を放つ。リルフィンの奴が動けれはよかったんだけど、あいつは消えた。再び会長にとらわれた訳じゃない。普通にダメージ過多で消えたんだ。流石にあれだの攻撃を叩き込まれると……ね。余波でもリルフィンは消えてしまった。


 そうそれだけの攻撃だったのだ。でも、会長はそこにいる。今もいくつもの攻撃をたたきこまれて、そして切り刻まれても、そこに居続けてる。


(おかしい……)


 その感覚はある。てか絶対におかしい。幻影? でもそういうのは攻撃をこれだけ叩き込まれたら消える筈だ。それにそういうのは直接攻撃してるやつならわかるらしい。何も言わずに男色艦隊のリーダーが攻撃を続けてるって事はあれは本体なんだろう。


「こちらの数が減ってる!? 奴め、またダメージをこちらに回してるぞ!!」


 そう告げるのはアンブレイクカンパニーのリーダーだ。流石に奴は気づくの早い。全体を正確に把握してるからだろう。ダメージを再びこっちに返してるとなると納得できる。でもそのシステムはスオウが壊したはずだ。


 同じ奴を作るのはもしかしたら簡単なのかもしれない。でもあの会長が同じことをやるだろうか? それにあの時の消え方と何か違う。HP0のエフェクトが出て消えてない。私は一番高い所にいるから気づいたが、消えるときは本当にスッと消えて言ってる感じだ。


 会長は何もやってないというか、何もできないはずだ。けど、どんどんこちらのプレイヤーが減っていく。

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