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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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ローレ視点です。

 私の魔法は上空のある一定の位置から見えなく成った。けど感じる事は出来る。必ずこれは会長の何らかの仕業。もうスキルとも形容できない、その力で何かをしてる証拠。


(何だろう、リルフィンを感じる様な?)


 私は見えなく成った魔法を操りながらそう呟く。とりあえずなんか気になる部分に私の魔法を駆け回らせてる訳だけど、三個を同時に操るので頭は精一杯だ。これと似たような事を八機同時にしてる奴がいると思うと負けた気がしてやりたくなかったんだけど、しょうが無い。


 とりあえずどうにかこの仕掛けの起点を探して出して潰してるからあと少しで何かおきそうだけど……リルフィンの事も気になる。そもそもが偽なのはわかってたのに、本物がどこにいるのか全く探してなかったしね。


 いや薄情な訳じゃないよ。今の状況じゃ、そんな探してる余裕なんて無かっただけだ。精霊は大切だけど、絶対じゃない。絶対は私なのだ。私が全ての力の起点である。エアリーロは多分だけど、スオウの中に逃げ込んだ見たいだし、それぞれどっかにいってても別に私はきにしない。そこまで、へまをするわけ無いと思ってたし。

 でもここに居ると言うことは、もしかしたらリルフィンの奴、つかまったの? それは明確なへまではないだろうか? これは後で折檻だな。そんな事を思ってると、何やらリルフィンの奴の存在が強くなった。溢れてくる。


(主よ!!)


 強く、リルフィンの声が響く。それは私の心をドカンと叩くかの様な激情。私はそれをとめはしない。


「やりなさい!!」


 その言葉と共に見えない空間がはじけ飛んだ。私の魔法がある程度崩してたのもあるだろうが、多分最後のきっかけはリルフィンの奴なのは明確だ。崩れて透明な舞台……という空間は、どうやら大量の紙で出来てたらしい。強度どうなってるの? 


 確かにここはLROだ。そんなの無視できるのかもしれない。でも……ちゃんとした法則だってあるはずだ。これを全てテア・レス・テレスが用意したとなると、その法則には従ってるはず。これが運営が元々用意してたものなら、そんなの無視して作っててもおかしくないと思うよ。

 でもこの紙はどう見たって会長が使ってる奴だ。


「リルフィン!?」


 あいつ、なんかこっちにこずにある一点を目指してる。空に炎で焼かれる紙が舞ってるなか、リルフィンの目指す者を私はみようと、腕で太陽を隠して目を細める。けどその時、炎が燃やしてる紙が大量に爆発しだした。


 紙は大量にこの戦場に舞っていた。それが一斉に爆発しだしたんだ。一気に炎と爆煙が周囲を埋め尽くす。視界は真っ暗になり、私達は会長もテア・レス・テレスの面々も一斉に見失う。


「ダメージを与える為じゃないって事は……」


 爆発は派手だが、ダメージ自体はほぼない。一刻も早くこの爆煙を吹き飛ばさないと……と思ってると、風がその役目を引き受けてくれる。晴れた空に見えるのは光に集まるテア・レス・テレスの面々。させないよ。私は奴らに向かって無数の魔法をメノウの力を解放して放つ。

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