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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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「きゃあ!?」


 私は想定よりも早く爆発したローレちゃんの魔法の余波にさらされてそんな声を上げていた。

 ローレちゃんの魔法は正確だ。こんな何でもない場所で爆発するなんてあり得ない。訳がわからないところで爆発した魔法のせいで、タイミングを見計らってた人達が引っかかってる。


 ただでさえ、異世界行き隊のリーダーの人が出した小さなフィギュアのせいで、色々とギリギリなのに、予定外の事はしないでほしいよ。


 あのフィギュアのせいで、連合の人達が息を吹き返してる。いや、あのフィギュアを操ってるのはどうやらアンブレイクカンパニーのリーダーの人のようだけどね。


 まさか自分の切り札を他人にあずけるなんてね。想定はしてたけど、それが異世界行き隊のあの人がやるとは思ってなかった。何せ一番扱いやすそうな人だと思ってたからね。


 それにあの人の情報では、フィギュアを嫁と呼んで溺愛してるって事だった。嫁とまで言ってるんだよ? その嫁を他人に預けていいの!? 

 だから彼は一番ないかなって思ってたんだけど、どうやら彼は浮気にも寛容になったようだ。いや、自分から預けてるんだから浮気っては言わないか。


 その理論でいくと、誰彼かまわずに契約して力授けてる精霊とか尻軽にもほどがあるってものだ。よくローレちゃんが許してるよ。

 まぁそもそも、召喚士なんてのはあまりいないみたいだけど……さらに祝福持ちは私とスオウしかいない。


 ローレちゃんは自分よりも下には興味なさそうだし、気にもとめてないかんじだね。


「よくやったローレ!!」


 余裕を見せてた私が焦ったからだろう、異世界行き隊のリーダーさんがさらにその纏ってるユニットの一部をこちらに向けて光線を放ってくる。

 そんなこともできるのそれ!? 


(柱はここには建てられないなぁ)


 私はそんなことを考えて、避けることにした。でもただ避けても追い詰められるだけ。何せあと二人も私に迫ってる。男色艦隊のリーダーと女子に絶大な人気を誇る聖剣持ちの人だ。イケメンだとなんだと騒がれてる人だけど、私にはいまいちピンとこない。なにせ私にはスオウが一番だからね。


 私は私を乗せてるフィンリルに新たなコードを追加して光線を避ける。まあ避けると言うか、避けさせるというか……まあそんな感じ。


「そういうことか!」


 異世界行き隊のリーダーさんはそれを見て、直ぐに男色艦隊の二人に続くように近付く動きをする。でも簡単に近づけさせないよ。仕込んでた紙を発動! その間にも、男色艦隊の二人が私に迫って――


「え?」


 一瞬目を離した隙に男色艦隊のリーダーがいない。でも慌てずに私は常に握って機会を伺ってる一つの紙を使う事にする。


(こういうのの定番は背後に回ることだよね)


 そうあたりをつけて、紙を最小限の動作で背後に投げる。これが当たってたら、もう私を捕らえる機会はないだろう。

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