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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 再び全てのプレイヤーが私の所まで上がってきた。いつの間にかリルフィン……野偽物だと思う奴にまたがってる会長はともかく、その他のテア・レス・テレスのプレイヤーまでももう一度戦場に戻すとか……何考えてるのよスオウ!!


 下に視線を向けると、黄緑色の風が滞留してるのがわかる。あれを出せるのはスオウだけだ。エアリーロの風はちょっと色が違う。まあ似てるけど……いや、なんか混ざってない? スオウとエアリーロの風の様な……


「うおあああああああ!! こうなったらここで全部出すぞ!! 文句はないよな?」


 そういうのは二人の美女に足を支えて貰って組み体操の様な格好でそんな事を言ってる中性的な奴。スオウは男女とか呼んでたが、私は王タクって呼んでる。まあ勿論心の中でだけだけど。奴はオタクの王だから王タクなのだ。


「仕方ない、奴が言うにはこれもいつまでも持たないらしいからな。ここで決めるぞ。会長の全ての企みをねじ伏せるぞ!!」

「そうこなくっちゃ!!」


 そう言って王タク野郎は指をパチンと鳴らした。すると小さな光が奴の周囲から出てくる。それは十や二十では効かない。有に百は光がある。


「僕の嫁達よ! 力を貸してくれ!!」


 は? と思ったが、その光が弾けると中から小さな女の子達が出てきた。皆破廉恥な格好というか、なかなか扇情的だったり、特徴的な容姿をしてる。いや、LROには色んな髪色や目の色、そもそも種族が色々と居るから、あれも今更と言えば今更だ。

 あいつが出したのは妖精とかに見えるが、あれはきっと美少女フィギュアって奴だろう。あいつはフィギュアを大きくして意思さえ持たせてるが、小さいのは大きく出来ないのだろうか? 流石にあの数を人サイズには出来ないのかも。制限とかあっても普通はおかしくないし。


「時間を稼げ」


 そう言って百体あまりの小さなフィギュア達が散った。そいつらはテア・レス・テレスへと群がっていく。


「なんだ?」

「ちっこいのが来たぞ!」

「小さすぎて攻撃が当てづらい!?」


 そんな事をいいながらテア・レス・テレスは美少女フィギュア達を相手にしてる。


「とりあえずこれで邪魔は入らないぞ!」


 そういって王タクはパンと両手を合わせてた。すると奴が光に包まれていく。どうやらとっておきをつかうらしい。けどそれは王タクだけじゃない。ここにいるチームのリーダー達がその隠された力を解放しようとしてる。


「させないよ」

「それはこっちの台詞」


 偽のリルフィンに乗った会長がペンを片手に空間に何やら書いてる。確実にコードだろう。しかも巨大な。この戦場全体を包み込むほどの……あれを完成させる訳にはいかない。とりあえずリーダー達の準備が出来るまでは私がサポートくらいはしてあげよう。スオウは皆のために風を使う選択をしたみたいだし……しょうが無いから私もサポートの方に回ろうじゃない。


 華くらい持たせてあげないとね。

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