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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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(そういうことか!)


 僕はテア・レス・テレスのカラクリを見つけた。だから強引に風に引っ張らせて振り抜こうとしてたフラングランを止める。けどこのままじゃ、彼女『チルチル』ちゃんがやられる。正直ほぼ、戦力になってない様な彼女は早く脱落させた方が彼女のためなんじゃないかとも思うが、まだ彼女には戦意がある。それに助けて貰った……訳じゃないけど、そういう心意気が大事だよね。


 僕は剣はやめて、奴の腹を蹴って攻撃を止めさせる。


「ごめんなさい……私、余計な事を……しましたよね」

「いや、助かったよ」

「良いんですよ慰めなんて……私、訳に立ってませんから」


 そういうチルチルちゃんの表情は暗い。けど、僕の言葉は本心なんだけどな……上手く心は通じ合わない物だ。でもだからって諦めてたら、ダメだと言うこともしってる。


「立ってるよ。役に立ってる。本当だ。なにせ、奴らの……テア・レス・テレスのカラクリを見つけれた」

「え?」


 僕はとりあえず、再び奴が襲いかかってこないように、風を奴の周囲に吹かせて、それで奴の動きを封じる。一応風の刃が回ってるから、ヘタに動くとダメージが入る仕様だ。でもあれでダメージを通す気はない。なにせ……いや、それはちゃんと確かめてからの方がいいか。


「とりあえずこれでちょっとは安心だから。ここから動かないでね。ちょっと上から確かめる」

「ええ? どういう――」


 チルチルちゃんの言葉を置いて、僕は床を蹴って高く飛んだ。そしてこの戦場全体を視界に収める。更に僕は自分のこの目に意識を集中するよ。この場の全員のHPバーを確認して、その動きを僕は追う。普通なら、そんな事は出来ないだろう。


 けど何故かわからないが、僕の目はとてもよく見える様になってる。ついでに透かす様にコードの動きも追う。どの戦場もとても激しく戦闘が起きてる。寧ろ一番大人しいのは僕たちの所だ。他の所はどこも派手なスキルの応酬が起きてる。でも押されるのはこちら。


 明らかに消え行くプレイヤーの数が違う。流石におかしいとリーダー達は思ってるだろうけど、あの男女みたいな人形使いの人はごり押しで行こうとしてるみたい。


(やっぱり)


 僕は戦場を見渡して確信を得た。普通ならおかしいとおもっても気付く事は出来なかったかもしれない。そういうバフを掛けてるんだろうとしか思えないしね。目の前しか見えなかったら。さっきの僕が気付いたそれだって、多分、実際は僕の攻撃分が行った訳じゃないんだろう。ただタイミングがこの戦場のどこか戦闘と重なっただけなんだ。


「つっ!?」


 流石に無理しすぎたのか、頭と目に傷みか走った。けど十分だ。僕は地面に降りる。


「大丈夫ですか!?」


 僕が顔を押さえてたから攻撃を食らったとおもったのかチルチルちゃんが心配そうにそういう。でも今はそれよりもこの事実を全体に伝える事が重要だ。


「皆聞いてくれ! テア・レス・テレスは僕たちの攻撃のダメージの何割かをこっちに返してきてる! そしてそれは攻撃を行った奴へじゃない。この場に生き残ってるプレイヤーにランダムに返されてるんだ!! それがテア・レス・テレスが誰一人沈まないカラクリだ!!」


 僕は風を使ってその声を戦場全体へと余す事無く届ける。

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