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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 僕は反則的なスピードも、反則的な目も持ってるからどこから攻撃が来ようがそれが超範囲の攻撃以外は対応できると思ってる。それは自惚れなんかじゃなく、純然な事実としてそうなんだ。これまでの実績が証明してるだろう。


 でもそんなの持ってるのは僕くらいだ。それぞれのチームの実力者なら、他の防御手段とかプレイヤースキルでどうにか出来るのかも知れないが、僕がいる今の分断された場所での仲間達は流石にそれが出来る程の奴は少ないみたいだ。


 勿論、この戦闘に参加してるわけだし、実力者が集まってる筈だけど――


(初心者の様なあの子は除いて)


 ――やっぱり意識の外からの攻撃は辛いみたいだ。大抵が反応できなくて食らってる。だから僕がサポートするよ。僕はスピードに任せて、皆が気付いてない攻撃をフラングランや、風で防ぐ。向こうもそれなりに距離があるところから売ってくるから、僕からしてみれば、十分対処出来る猶予がある。どうやらテア・レス・テレスは介入するルールがあるみたいだな。四等分されたエリアでそれぞれ対称のエリアにしか干渉しないようにしてるようだ。


 両隣からは攻撃が来ることない。多分なるべく意識を結界内でとどめておきたいんだろう。両隣から攻撃が来たら普通に警戒する様になるしね。隣り合ってない場所は基本、状況がわかりづらいし、対称の場所だから、見れたとしてもその見える範囲ってのが隣り合ってる場所に比べて狭い。


 意識を外させて不意を打つ為には対象エリア事に干渉するように決めてた方が、テア・レス・テレス的に都合が良いんだろう。

 こっちで戦ってる奴らも時々あらぬ方向に攻撃をしてる。でもここで気付いた事が一つ、どうやら四等分された結界を越える攻撃は会長の用意した札から放たれてる。まあけど、テア・レス・テレスの奴らは札を多用してるからね。


 なにせここで戦ってるのは五人くらいだ。それに対して、僕たちは二十人くらいが相対してるんだ。それでまだテア・レス・テレスの奴らは一人も沈んでない。脅威ではないだろうか? 確かにHPを削りきるのは難しい状況だ。

 でも、二十人からの猛攻をうければ、一人くらい沈んでもおかしくはないだろう。


「皆、HPに気をつけるぞよ! 後衛は回復優先ぞよ!」


 ギョクリさんのそんな声が聞こえる。五人……正確には僕が一人相手してるから四人対十九くらいだ。それで頻繫に回復が必要になる? かなりの強者なのかも知れないが、さっきから意識してるが、派手な技を放ってる印象はない。そもそもが四人程度の攻撃なら、後衛まで攻撃が届くなんて事は無いから、落ち着いて前衛を回復させてれば良いはずだ。


 結界外からの攻撃は僕が防いでるしね。なのに、沢山の奴がHPを削られてる? そんな事を考えてると、まともに攻撃を受けた一人が、その一撃でHPをゼロにされて沈んだ。仲間内に動揺が走る。


(今のは明らかにおかしかった)


 沈んだ人にはHPが十分にあった。だからこそ、後衛の人たちも他の人たちに回復を回してた。なのに……沈んだ。一撃で……だ。そんな必殺の一撃ってスキルではなかった。今まで使ってた奴を普通に使ってただけだった。


「よそ見とはバカにしてんのかああああ!!」


 僕が相手してた奴がそんな事をいって剣を突き出してくる。速い! それに剣の攻撃範囲が大きくなってる。でも僕は慌てない。慌てない筈だった。


「危ない!」


 そう言って誰かが……いや、この声はあの初心者の彼女か――が、僕を突き飛ばして剣を引き受けようとする。なんで彼女がここに? 後衛として援護してる筈では? まあ初心者の彼女が抜けても問題ないだろうけど。きっと自分が役に立ててないとわかったんだろう。だから体を張ることで僕を守ろうと――


 僕は態勢を立て直して剣を向けてきた奴に下からフラングランを向かわせる。でもこっちの攻撃も届くけど、彼女へも奴の攻撃が届いてる。でも彼女のHPは満タンだ。この一撃でやられるなんて事は……


(そういうことか!!)


 その時、僕の目がこの戦場のカラクリを見た。

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