表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1255/2703

1255

「どういうカラクリだ?」

「何のことだ?」


 目の前のテア・レス・テレスの奴に僕は直球でそう聞いた。僕は具体的な事は何も言ってない。けど、奴は僕が暗に示したそれを確実に理解してニヤッと笑った。やっぱり特別な何かが起きてるみたいだ。単純に超強力なバフを掛けてるって訳じゃなさそう。


 その線もあったんだけどな。けどそれだとそのバフ効果が切れるまでどうしようもない。解除の魔法を使える奴がこっちに居るかわからないし、たとえその魔法をもってたとしても、確実に解除出来るかはわからない。聞いた話によると、バフデバフは解除するのは術者の腕によるところが大きいらしいからね。用意された魔法を詠唱によって発動するだけじゃん……って魔法を使った事がない僕は思う訳だが、どうやらそんな単純な事でもないらしい。

 ここにシルクちゃんが居てくれたら、多分それなりに強力な魔法だって解除してくれただろう。シルクちゃんは自分をそんなに凄くないと思ってるが、どう考えても回復系統やら支援系の魔法の使い手としてはLROの中でも相当の上位の筈だ。


 まあけど、この戦いにシルクちゃんは参加してない。無い物ねだりをしても状況は好転なんかしない。いつだって戦いは今ある自分の武器でしか戦えないんだ。だからこそ、どんな状況にも対応できる様に、人は常に学んでおかないといけない。このゲームでいうと、どれだけスキルを用意できてるか。

 まさに膨大な数のスキルがこのLROにはある。それはそれだけの多様性があるって事で、スキル数イコール強さなのもまあ納得は出来る。


 その膨大なスキルをちゃんと上手に使えてる奴なんてのはほんの一握りだろうけどね。その点で言うと、僕にはその多様性が少ない。いや、少なすぎると言って良いだろう。スキルなんて普通にやってたら直ぐに三桁とかには行くらしい。まあ大体普通は武器や防具のスキルを得たら次々に別の奴に変えていくのがこのLROの常識だからね。武器には基本一つ、多ければ、二つ三つのスキルがついてる。


 勿論多くスキルがついてる武器や防具とかは高いし、希少だ。けど、他のゲームほどではないらしい。大体は頑張れば誰でもとれる程度の難易度だとか。まあ本当に特徴的なスキルとかの取得条件とかわかってもないし、そこら辺が唯一無二でそんなのは誰も共有なんてしない。

 まあ僕はほぼその唯一無二で固めてる希有なプレイヤーである。そしてスキル自体に応用性がある。だからなんとかなる。


 今度は向こうから仕掛けてきた。床を蹴って近付いてくる。この時点で、やっぱり自分たちの守りに自信があると確信してる証拠だ。だって結界の壁の方が近いんだ。そっちに逃げるなら、僕が使える手はオリジンしか無かった。けど奴は向かってきた。守る事よりも攻めて来た。


「うおおおおおおおおおお!!」


 僕は奴の剣を華麗に避けて、交差際に二・三太刀いれる。けどやっぱりHPの減りが極端に少ない。確実に攻撃は届いてるし、バフの効果の様な抵抗感だってない。防具だって抜いてる。それでもダメージが出ない。奴は考える間を与えないようになのか、止まらずに攻めてくる。その度に僕は斬るが、半分も減らす事は出来ない。


(どういうことだ? こいつが無茶な行動を取るのはこの謎の守りがあるから……けどそれにしては無謀に攻めてきてるような……)


 まるで僕に斬られるために攻めてるような……そんな気がした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ