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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 ローレの判断は速かった。合わさったステージ、そして四隅に分けられたこちらの戦力。それを各個撃破するために、四つに隔てられたステージ上で、ローレは次の瞬間、さっさっと後方に下がっていった。まああいつは前線で戦う様な奴ではない。そういうプレイスタイルじゃない。

 だからそれは間違ってない。今まで前に居たのは、しょうが無かった部分もそうだが、僕がいたからでもある。オリジンならこの結界を壊せるかもと思ったが、結界は修復するみたいだ。壊れはする。けど、広がりはしないみたいな? 多分会長がオリジン対策を入れてるんだろう。頑張って大きな穴を開けようと思えば出来そうではある。でも、そんな動きをテア・レス・テレスが許してくれるとは思えない。

 ローレの奴もさっさと後ろにいったし、僕もオリジンを解除して風を集める。けど……


「風が……集まらない?」


 なんだこれ? 捕まえられないぞ。こんな事……ローレがエアリーロを出してて、そのエアリーロが意図的に妨害でもしてないと起きないことだ。最近は息をするように風帝武装を出来てた。


(会長のせいか?)


 原因はわからないが、その可能性が一番高いだろう。風帝武装が出来ないなら、他の武装を為た方がいいかもだけど……それは自然には出来ない。アイテムを使う必要がある。そしてそれは有限だ。今やるのは危ない。アイテムは安物で、もしも武装に使えなかったら、せいぜい集合させてぶつける位しか出来なくなる。そしてそれで倒せる奴らじゃないのはわかりきってる事だ。


 つまり無駄撃ちになる。それじゃあ、ダメだ。そんな事を会長相手にやってると、直ぐに行き詰まる。挽回不可能ゲームオーバーまっしぐら。だからここはフラングランに風の渦を集める程度にしてこっちも仲間との合流をする。


「いやースオウさんが居てくださってよかったですぞよ ゲコゲコ」

「ギョクリ……さんでしたっけ?」


 確かアクアマリンのリーダーの人だ。けどアクアマリンは商業的チームで戦闘は得意ではないって聞いてたが? この人が居ることが意外だ。そもそも武器とか持ってないし。ずんぐりむっくりした緑色の体に前も見た野球帽にユニフォームを着てる。戦う気ないよね? 

 まあサポートしてくれるなら、いいんだけど。


「いかにも! 自分はアクアマリンのリーダーギョクリ。覚えててくれて光栄ぞよ!」

「はあ……」

「いやーここにはリーダー的な存在が自分しかいなくて困ってたんですぞ。でも君が着てくれてたすかったゲコ。ここのリーダー君ですぞ!」

「ええ?」


 いきなりリーダーとか言われても……確かにここには他のチームの中心的な奴らはいないらしい。その枠が多分このギョクリさんなんだろう。これも会長の策略か? 一番戦力薄いところにやられた……これはなかなかに不味そうだ。

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