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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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(まままま、不味いデス!! これは不味いデスよ!!)


 ローレとか言うお子様が倒れて、そしてスオウまでなんか空中に張り付いちゃってます。なんとかしないと、流石のスオウでも倒されるんでは? 今回のルール的に、一回倒されたらそれまで……デス。スオウが早々に退場すると、困る。まあもう、そうそうって時間でもないかもですけど、実際私の仕事は、スオウとかを見極める事。それに他にめぼしい対象がいないか探す事。

 これだけの規模のエリアバトルなんてのはこれ以降、簡単に行われる事なんかきっとない。だからこそ、ここに出てくる奴らにはその可能性があるんです。少なくとも、上はそう見てる。

 まあけど、探す方は優先順位的には下です。確実な対象が居るんですからね。一体どれだけの物をみせてくれるか……なのに、こんな所で無様に散って貰ったら私が困ります。


 まあ、ここでスオウがやられるのは、私のせいなんかじゃないし、これは戦争の様な物だから、期待されてる奴があっけなく行くなんてことはよくある事。でも上はきっと納得しない。大体理不尽なのが上なのです。上はこっちの苦労なんてわかってないから、無茶ばかり言う。


「お願……い! たっ、助けて!」


 私はチルチルというキャラを壊さずに必死にそういうよ。けど皆さん、いきなり現れた私の言葉を聞いてくれない。周りを見ると、なんかここに居る人たちはスーツみたいな服を着てる人たちが多い。戦場でスーツ? とか違和感しかないが、このチームは事前の情報で知ってます。

 このエリアバトルの中心チームの一つにスーツを好んで着る『アンブレイクカンパニー』とかいうチームがあったデス。どんだけ日本人は会社が好きなんですかね。

 寧ろブレイクしろよって思います。とにかく、ここはきっとそのチームが中心になって回してるんでしょう。ならそのチームで偉い人に直談判したほうがいい。


 男色艦隊のトップは戦場に真っ先に行くようなバトルジャンキーらしいですけど、普通はトップは下を動かす立場。ここらに居るはずデス。


「だからいっただろう! お前達は頭固いんだよ!!」


 そんな言葉が聞こえて見ると、なにやら堅そうなスーツの人に綺麗な人が罵声を浴びせてた。その後ろにはとても綺麗な、けどこの戦場には相応しくないゴシックドレスの女性もいる。確か情報にあったあれも上位チームの奴ですね。

 確かチーム名は『異世界行き隊』とかだったでしょうか? 何やら一方的に綺麗な人が喋ってるけど、こっちも緊急事態。私は声を張り上げます。


「あ、あの! あの人を助けてください!」


 私はそう言って指さすよ。その瞬間、スオウの姿が、爆発で見えなく成りました。しかもそれだけじゃない。断続的に、しつこいくらいに続いてる。


「ああ……」


 私はペタンとその場にしゃがみこむ。


「あらら、死んだかあいつ?」


 そういうのはゴシックドレスの女性を従えた人だ。てか口笛吹いてるよ。私はキッと睨む。


「おお、怖い怖い。おら、お前達のほうが人数多いんだから、救出したらどうだ?」

「社長からそのような指示は来ておりません」

「全くお前等は……」


 どうやらここにはアンブレイクカンパニーの人たちが多くいるようだが、トップはいないようだ。そして異世界行き隊のトップのこの人がいる。わざと? と思わなくもない。こんなので上手く回るけない。でもこの人は強い筈だ。


「貴方なら、助けられますよね?」

「まあ俺なら出来るが……あいつらは俺のフィギアを壊したらやらん!!」


 なんかあまりにもアホすぎた理由だったから脳が理解しないデス。

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