表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1224/2712

1224

「さて、大体こんな所ね」


 そういうローレは満足した顔してる。ローレの前には三姉妹の姿。その虚ろな目でローレの質問に色々と答えてた訳だけど、三姉妹の反応はどんどん悪くなっていった。どうやらしらない事には無反応になるみたい。つまりは既に彼女たちがしってる事は出尽くしたとみたと良い。


「それなりの物を持たせてたにしては良い情報が無かったわね」


 そういうローレ。横で聞いてた僕も一緒にそれは聞いてた。確かに会長の狙いの核心に触れる様な情報は無かった。大体が杖の事で、そして僕とローレの足止めの目的みたいな感じだ。そしてその目的だけど、別段深い意味はあんまり無かった。


 いや、きっと狙いは他にもあるような感じだが、それを三姉妹には伝えていないって感じだ。表向きの理由が僕やローレは厄介だから、足止めしてほしい。そのためのアイテムがあの三つの杖で、それを引き受けるなら、あげるよって物だった。


 どうやらあれはこのエリアバトルが終わった後でも、この三姉妹の物になるみたいだった。まあ既に無いんだが。てか、絶対になくなるって会長の奴はわかってたと思う。だってあの超範囲を繰り出す杖だ。狙うとしたら、やっぱり絶対に杖本体になるでしょ。

 どうやら僕たちは会長の狙い通りに動いたらしい。


「さて、用済みには消えて貰いましょうか」


 そう言って座った目を向けるローレ。僕はそれを止めるよ。


「止めろ」

「何スオウ? 敵に同情しても良いことないわよ? それに実際に死ぬわけじゃなし、罪悪感なんて感じる必要もない」


 まあ確かにローレの言うとおりだ。材案なんてものを感じる必要性はない。ただ、彼らはこのエリアから飛ばされて観戦場に行くだけだ。だからそんなことじゃない。罪悪感なんて綺麗な心で止めたわけじゃないんだよ。


「その洗脳、どのくらい持つんだ?」

「どのくらいって、私の力をなめてるの? そこらの魔法と一緒にして貰っちゃ困るわよ」


 なんという自信。けどこれこそがローレだろう。一応今の戦いがどうなってるかの情報も三姉妹からは得られた。どうやら僕たちがしってる状況とはかなり変わってるらしい。最初のエリアは崩壊して、新たなエリアへと戦いの場は移ってると言うことだ。


 舞台はこの空からかわってはないらしいが、エリアの形はかなり変わってるらしい。分散的な戦闘がそこかしこで起きてる感じだという。テア・レス・テレスにはこちらにはない、圧倒的な玉を交換したアイテムパワーがあるはずだ。僕とかがいないときにそれを使わなかったんだろうか? それとも既に使ってはいるが、この三姉妹にはしらせてないか……


 とりあえず分散した戦いは丁度いいと思う。


「こいつらを使ってテア・レス・テレスに混乱をもたらせないか?」

「偽情報をながしたり?」

「そう言うのだ!」


 顎に手を当てて考えるローレ。まあ確かに偽情報とかいっても、どんな情報とか僕には考えつかないんだが……一応テア・レス・テレスはこっちよりも統率がとれてるし、無意味の可能性は高い。でもちょっとでも混乱を生み出せたら……てかその杖を洗脳時でも使わせる事が出来ればかなり使えるのでは? まあ超範囲攻撃なんて、実際は使いどころって超難しいんだけどね。


「まあ、いいけど。でも懸念があるわよ」

「なんだそれ?」

「解呪にとっかしたプレイヤーとかその手のアイテムがあったら流石に私の洗脳も解かれるし、その位あの会長なら予想してると思わない?」

「それは思うよ。でも、なら色々と想定して行くだけだろ。だから色々とお前の力を教えろよ」


 ローレは僕の事をよく知ってる。少なくともこのLROの僕については。けど僕はあまりにローレをしらない。それでは連携とか困る。上手くローレはあわせるし、個々でもなんとかなってきたが、会長の想定を上回る……となれば、連携は必要だと思う。これ津で以上の連携が……


 それからしばらくして、僕と会長は紙吹雪を突破して再び主戦場を目指す。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ