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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 飛んでくる無数の雷撃を僕とエアリーロは交わしながら進む。あと少し……その時、更に別の光が光って今度は肌に熱気を感じた。その瞬間、僕とエアリーロは一気に方向を変えて力の中心から逃れる様に動く。次の瞬間、僕たちが進んでた場所を食い尽くすかのような荒々しい炎が立つ。背中に熱気を感じる。

 チリチリとしたそれは、これで何度目か……本当にいやになる。けどこれまでの経験から、この次にもう一つ来るのはわかってる。


ひゅっ――


 吸う空気が一瞬で温度が下がったのを感じる。そしてキラキラと周囲が光る。綺麗なんて言ってる場合じゃない。来る!!

 僕はフラングランに力を込めてその場で回る。既にきらめく光の中に捕らわれてる。だからこれが正しい対処法だ。周囲と、そして何故か自分の中にある違和感。次の瞬間、氷がキラキラしてた場所に氷が生まれる。でもその中で、僕は既に氷を砕いて距離をとってた。

 

 最初の時、これにやられた。雷、火、そして氷、上手くそれを使って僕たちをはめてくる奴ら……エアリーロの方は、背中にローレの奴もいるから、それで最初はこの氷の罠から逃れてた。でもそれは逆に言えば、あいつらもやっぱり一度は捕らえられてたわけで……そして今回もそうだった。


 結局、自身の身からも氷は生えてきた。逃れられてない。まあ今回は既に攻撃をしてたから、生えてきた氷をたたき割る事で、捕らわれること自体はまぬがれた。でも自分たちが逃れてた来たそれぞれの先に、バチバチと鳴ってる紫電の塊。


「くっ!!」


 ヤバイくらいに重ねてくる。息がまずい。その紫電は弾けて無数の雷撃を全方向へと飛ばしてくる。しかもそれはエアリーロの方にもあった。つまりは別方向の奴と目の前の奴、それを避けないといけない。雷撃は当たると一瞬の筋肉の硬直が起きる。ダメージもきて硬直も起きるのはまずい。一応密度は離れれば離れる程に低くなる。だからエアリーロの方の雷撃にあたる事はそうそうない。そうそうないが、全方位に同じように飛ばしてるから、こっちに向かってる奴もある。


 近くにあるもう一つの紫電からは無数の雷撃が襲ってくる。それは避ける隙間もないくらいだ。絶対に避けられないのは、フラングランでたたき切るしかない。全てをたたき切るとかいう、荒業に挑戦……と化しても何のメリットもないからやらない。そんな事をやってる間に、再び火と氷が襲ってくる。止まったら、それで終わってしまう。


 それがわかってるから、かいくぐるしかない。エアリーロの方が羨ましい。あいつは移動するのに神経を周知なうするだけでいいからな。ほかの事はローレがやってくれる。こっちは全部自分でやらないといけない。視界を広く持って、刹那の判断を続けて、そして奴らの罠をかいくぐらないといけない。


「ぷはっ!」


 何とかかいくぐり、大きく息をする。大空の中、一体これを何回やってるのか……


「「「クスクス、クスクス)))


 三つの声が重ねて聞こえる。その余裕を持った笑い声にこっちの顔はしかめるよ。既に奴らは杖を振って回して、三人でタクトを振るうようにしてた。


 あの三姉妹が今、僕たちが攻略しないといけない敵だ。だけど、難しい。なにせ奴らは僕とローレの対策として、使える魔法は今見せた奴だけだけど、その範囲が超広範囲の魔法なんだ。三つの魔法が全て超広範囲をカバーする。

 そのせいで、僕とエアリーロのスピードでも突破口が見いだせない。

 他の所でやってた『声の神に顔はいらない』と『転生したらロボットの中だった(ただし、出ることはできません)』をこっちでもやることにしました。


 よかったら読んでみてください。

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