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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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「会長はとても尊きお方だ。あの方の目には私たちとは違う世界が映っている」


 そういうのは私たちの前に立つ、テア・レス・テレスのお姉さんだ。筋肉質で小麦色の肌。はっきり言って、結構女を止めてるレベルでムキムキだ。ラオウですか? リアルであの女はやばいと思ってる。上司とかも、あれを敵に回したくはないみたいだ。

 こっちではオウラと名乗って比較的、まともになってますが、彼女は丁度、オウラに更に筋肉をつけた感じですね。そもそもここで筋肉が育つんでしょうか? そこら辺、細かい事はまだよくわからない。最初のキャラメイクで筋肉とかも決められるし、そもそもシステムの補助やステータスの上がり具合で身体能力って上がるしね。


 後はスキルや魔法でもそうだ。わざわざ体に筋肉をつける意味は……あるんデスかね? けどそこらへんも実は考慮されててもおかしくはない? スキルにはスキル自体の攻撃力とかがあるかもしれないですけど、やっぱり使う人によって違いが出る物かもしれないですしね。


 それに慣れや筋肉量とかが関係しててもおかしくないかも? でもそれなら最初からムキムキにしてたほうが有利ですしね……そんな事を考えながら彼女を見る。彼女の格好はとても軽装だ。そもそも靴も履いてないし、防具だって着けてない。

 

 まるで原始人敵に、胸と腰に布を巻いてるが、それだけだ。後はやけに目立つ首元のネックレス? 大きな宝石がはまったそれをこれ見よがしに彼女はつけてます。あれはきっとただの装飾じゃない。何かの効果があるアイテムの筈デス。


「ふん、その心酔しきったような目を覚ましてやろう。そんなたいしたことない奴だってわからせてやるよ」


 男色艦隊の人がそう吐き捨てる。すると彼女はゴミを見るようにその高身長を生かして見下してくる。


「愚かだな。だが否定はしないさ。私も昔はそうだった。自分が特別だと思ってた。だが、本物は居たんだ。それをしれた私は幸運だよ。貴様らのトップは、まあそこそこに優秀だよ。知ってるさ。だが、それは会長には及びはしない。それを私は確信してる」


 淡々とそういう彼女は首元の宝石に手を触れる。そして何かをつぶやいた様に見えた。触れた手を前に出す。その手には光が引いていた。


「準備は出来たか? ならそろそろ始めよう。会長から受け取った新たな力、貴様らで試してやろう」


 どうやら彼女はこっちの準備が出来るまで待っててくれたみたいデス。どれだけ余裕があるのか……テア・レス・テレスは常に余裕がある。私たちは常に向こうの手のひらの上。その前提を覆さないと、こちらに勝ち目はない。そう思いますデス。


 こちらに向かってくる彼女の手に銀色の爪がつく。あれが彼女の武器。なんていう部分的な……でも会長が授けたと言うなら、ただの武器ではないはず。当然皆が警戒してる。

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