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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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(それにしても……)


 私はただの壁に成り果てた障壁へと視線を向けるデス。あの障壁は出した意味があったのだろうか? あの障壁を避ける術を確立してしまった今、あの障壁に意味は無い。確かにないよりはあった方がいいのは確か。だって左右から飛んで壁を走ってこれる奴らはそんないっぺんにはいけないわけデスからね。


 意味が無いとは言わないが、それでも……あれは失敗だとしか思えない。けどそこに違和感を覚えてる自分もいます。私も会長を……日鞠を知ってます。あの日鞠がこんな単純なミスをするとは同士も思えないのデス。まあ実際にはこの障壁を張ったのは日鞠じゃない。だからこそこんなミスが起きたと思えば納得できます。

 でもあれが生徒会の誰かだとすると……


(これは本当にミスですか?)


 そう思う。すでに周囲の皆さんの意識からあの障壁はそれてる。問題になってないから当然と言えば当然。でも術者は真っ先に狙ってるようだけど……あるよりはない方がいいのはその通りだし、これを放置するなんてないからそれは当然デス。

 これが障壁ではなく、結界なら裏側に言った段階で簡単に壊せたでしょうけど、残念ながらこれは障壁です。障壁でここまで頑強なんてあり得ないことだけど、きっと会長のせいでしょう。そんなこと言ってたし。結界と障壁なら結界の方が普通はきょうどあります。


 でもこの障壁は、複数人の合唱魔法に耐えるほどの強度を持った障壁……その意味ってある意味結構やばいような……


「おお、向こうも突破したぞ!!」


 そんな誰かの声が聞こえました。反対側を見ると、確かに向こうもテア・レス・テレスの防衛線を突破してます。その戦闘にいるのは……何? フィギア? 日本にある美少女フィギアの様な物が何やら戦ってるデス。しかもそれらはそれぞれに力が違うみたいで、銃を撃ったり、エネルギー波をぶっ放したり、剣で戦ったりと様々デス。しかもその武器や力がこのLROとは合ってない物ばかり……どういうこと? 


 まさにそのアニメの力をここに持ってきてるみたいな……そんな感じがします。そんなことが可能なの? とおもいますけど、これが実際目の前で起きてるんですよね。あれがどこかの大手チームの切り札? いや、流石にまだ切り札はあるでしょう。ここで切るには早すぎるし。


 いきなりのLROの世界観を壊すような奴らの出現とその攻撃にテア・レス・テレスは後れをとってる。これって私たちってどっちから言った方がいいんですかね? 流石に二度も背後を許すようなことはしないのか、ちゃんと警戒してるチームもいます。


 左側の方が安全そうではあります。でも、なんかこの障壁気になるっていうか……でも近くに居たくもないんですよね。


「僕たちも行こうチルチルちゃん!」

「ああ! どうやら押し込んで決める気らしい。乗り遅れるわけにはいかない!」


 確かにあんまりだらだら戦ってたら、向こうが何をやってくるかはわからない。今はスオウだってこの紙吹雪みたいなののせいで周囲にはいない。


(ん? なら向こうは得点を使い放題なんじゃ?)


 いや、むしろ使って無いと考えるのが浅はかな気がするデス。テア・レス・テレスがとった玉はこちらの数倍の数はあります。その分得点だってこっちよりも多く持ってる。それなのにまだ最初の一回しか見てないデス。まあ私は得点の事、何にもしらないからなんともいえないし、この思考も意味を持たないけど……モヤモヤしますね。

 

「行こう!」


 私は三人に引かれていくデス。勢いは確実にこっちにあります。それは確か。でもそれすらもコントロールされてるかのような……そんな舌なめずりされてる感じが私には拭えないデス。

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