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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 僕とローレはこのエリアで一番自由だ――なんて思ってたが、流石に向こうもこういう乗れる奴を用意してたようだ。テイマーとかはLROではシルクちゃん以外見た事なかったが、別にいない訳じゃないんだよね。ただそれだけ希少なだけで、

 そのシルクちゃんも今はピクとは別れてしまった。まあシステムのリセットのせいで、ある意味僕のせいなんだが……そのことでシルクちゃんが僕を責めた事は一度もない。ろくにお別れもできなかったと聞いたのに……それでもシルクちゃんは「また会える気がするんです」とか言って笑ってくれた。


 なにあの天使? テッケンさんが独占してるの、ちょっと納得できない。まあ今はシルクちゃんが最高とかいう話ではない。空を縦横無尽に動ける僕たちの方にも会長の奴は刺客を送ってきたという事だ。空を我が物顔で飛び回られて色々と奇襲されたら面倒だからね。


 それにローレが召喚士というのは広く知れ渡ってることだ。なら、その対策だってするだろう。魔法で飛べたりしないのかな? とか思うんだが、僕が知る限り、自力で飛べた奴ってシステム外の奴ら以外しらない。でもありそうだよね。魔法で飛ぶ方法。

 ここにはLROでも実力者が集まってる筈だし、実はそんな力を隠し持ってるやつがいてもおかしくないんでは? てかこの乱戦でクリスの奴は無事だろうか? 別に全然心配する必要もないし、何なら僕の預かり知らない所でやられてくれてる方が気が楽なんだが……実は今回の最終戦はバトルロワイヤルだ。復活はない。


 だから自分たちの全てを掛けて、相手側をつぶし、最後に立ってた方のチームが勝者だ。だからこそ、こっちは慎重に作戦とか立てたりとか、長期戦だって見込んでたのに……はっきり言ってそれらは全て外れた。なにせここは隠れる事も逃げる事も出来ないエリアだ。


 互いに、ぶつかりあうしかない状況。どんどんとお互いに数を減らしてくだろう。最初はこちら側は戸惑ってたし、浮足立ってのが見えたが、流石はそれぞれ名のあるリーダー達が率いてるチームである。既にこの状況を寧ろ好機と捉えてるみたいだ。


 まあこっちは名のあるチームの連合部隊だ。それに比べてテア・レス・テレスは一チーム。確かに色々と向こうは吸収して大きくなったから十分な数はいるだろう。けど、名が通ってる奴の数で言えば多分こちらが多い。それにテア・レス・テレスは出来てから間もないからな。それに比べて、こちらのチームのでかいのは以前のLROから活躍してた奴らがたくさんだ。


 経験の差というか、地力がある。だから寧ろこの状況は渡りに船なのかも。特に男色艦隊の奴らなんてこういう単純な方が好きそうである。片側の最前線にはやっぱり黒い集団が集まってるしね。


「スオウ、いつまでオリジンでいる気よ?」

「ん? ああ、そうだな」


 なんかローレが文句言ってきたからオリジンを解除する。オリジンは僕の力だけじゃなく、オルガトの力を借りてる。自分の力が文才するのをローレは嫌がってるんだろう。確かにオリジンは強力だが、下手にプレイヤーなんかに使った日にはどうなるかわからない。

 まあそこらへんもローレで検証はしてるだけどね。


 でも一応ここは別の力で行くのかいいだろう。奥の手はずっと見せるものじゃない。


「久しぶりにお前の風を借りるぞ」

『どうぞ、魅せてもらいましょうか貴方の風を』


 僕はエアリーロが出す風を掴む。そしてそれを自身の周囲に集わせる。


「風帝武装!」


 風の衣が僕を包み込む。さあ、追ってくる奴らをぶっ潰すか!!

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